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ロード・オブ・ザ・リング
公開日 2002年3月2日 評価
配給会社 ヘラルド=松竹
監督・製作・脚本 ピーター・ジャクソン 上映時間 178分
原作 J.R.R.トールキン(指輪物語) 製作国

主なキャラクター 説明
フロド・バギンス
(イライジャ・ウッド)
本作品の主人公。指輪と袋小路屋敷を相続する。
(ホビット族)
サムワイズ・ギャムジー
(ショーン・アスティン)
袋小路屋敷で働く庭師でフロドの親友。
(ホビット族)
ガンダルフ
(イアン・マッケラン)
フロドの仲間でリーダー的存在。強力な魔法を操る。
(魔法使い)
サルマン
(クリストファー・リー)
悪の力の誘惑に負けサウロン復活を企む。
(魔法使い)
冥王サウロン 指輪の創造主で闇の支配者。
指輪を奪回し肉体復活を企む。

[内容]
この世を闇に覆うことを企む闇の冥主サウロン。その絶大な力を発揮する為に必要なサウロンの指輪がホビット族のフロドの手に渡る。邪悪な指輪を遥か彼方の火山の亀裂に葬り去る為、フロドと8人の仲間の長い旅が始まる。しかし、その行く手には邪悪な怪物たちが待ち構えていた…

[感想]
製作費、約340億円を投入した超大作を観てきました。
長かったよ〜。だって3時間だもん。腰痛いよ。(笑)
でも、時間の感覚を忘れるぐらい、あっという間に時間が過ぎていきました。
吹き替え版を観たのですが、声優さんも上手で物語に集中できたので正解でした。
セリフがかなり多い為、字幕版だと映像を見逃していたでしょうね。

この作品は、子供の頃のように深く勘ぐらずに、「このドロドロした怪物がスゲー」とか、
「魔法使いのおじいさんが強そう」なんて言った単純な感覚で見れば凄く面白いです。(笑)
どちらかと言うと、物語を楽しむというよりは、冒険ファンタジーアクションを堪能した感じがします。これはアニメを楽しむ感覚に似ていますね。ハラハラドキドキの連続により心臓もバクバク状態で、独自の世界に嵌ってしまいました。

こう言う風に書くと、例のスターウォーズエピソード1と同じ様に感じますが、ファンタジーの世界が加味されているので凄く新鮮に感じたのも事実です。原作の「指輪物語」は読んだことが無いのですが「あれだけ敵の数が多いのに数人でどうやって勝てるの?、敵が弱すぎだ!、何故魔法を使わないんだ?」という感じで疑問だらけですが、謎が多いだけに深く考えていくと、また違った楽しみ方ができるかと思います。

特にCGと感じさせない自然な映像は、実写に上手く融合されていました。実際にはCGを使わないと不可能だと思われる場面が多々あるのですが、どれがCGなのか判別できないほどスムーズなアクションは凄かったです。又、ホビット、魔法使い、エルフ、ドワーフ、オーク等の個性的なキャラクターも物語の雰囲気を盛り上げてくれました。それと、主人公のホビットは人間よりも背が低くいのですが、映像でもきっちり小人として写っていましたね。どの様にして撮影しているのか少し興味深いです。

残念な点としては、あまり主人公に感情移入できなかったと言うことです。前半は結構活躍するのですが後半は勇者達の活躍が目立ち、主人公が目立っていなかったです。この作品は全3部作の内の第1作目ですが、次回へ続くエンディングにしても消化不良の様に感じました。この、テレビドラマの様な終わり方には、少し疑問が残りました。

もう、早く続きが観たいです〜。何年後に次回作が出るのかな?
でも、スターウォーズと同じく数年かかるんでしょうね。(汗)
この映画を観たら、ドラクエの原型にもなっている原作を無性に読みたくなりました。

実写のファンタジーでこれだけ素晴らしい世界観を体験できたことに驚きました。
まあ、泣けなかったのが残念では有りますが、面白かったのでOKです。
まさに童心にかえったような感覚で、十分楽しめる作品でした。

+++update:2002/03/07+++