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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
公開日 2003年2月22日 評価
配給会社 ヘラルド=松竹
監督・製作・脚本 ピーター・ジャクソン 上映時間 179分
原作 J.R.R.トールキン 製作国

[内容]
呪われた指輪を葬る為に旅を続けるフロド達は、以前の指輪の所有者であるゴラムを捕えて道案内をさせる。時を同じくして、悪の魔法使いサルマンは軍を組織して人間達の皆殺し計画を立てる。一方、フロド達と別れた戦士アラゴルンらは滅亡寸前の王国ローハンに到着。王を説得した彼らはサルマン軍との戦いに挑むのだが……。

[感想]
この作品はロード・オブ・ザ・リングの続編です。前作のいきさつやキャラ説明が殆ど無いに等しいので前作を観ていることが前提かと。多分、観ていないと意味が分からないかも。今作も圧倒的スケールの戦闘シーンが凄すぎで迫力ありますね。そのシーンだけ見ると日本の戦国時代を舞台にした超大作映画みたいな雰囲気です。まさに本格的な合戦の幕開け!これぞ生死をかけた戦い! 城を攻め落とそうとする者や護ろうとする者双方の駆け引きがまた面白いです。必死で戦う武将達の真剣な表情を見ていると自然にこの世界に引き込まれていきました。まさに迫真の演技!絶望的な危機を乗り越えてこそ漢!

又、気色悪い化け物達のおどろおどろしい姿が超リアルに描かれているのには驚き。特に醜い姿に変えられた「ゴラム」の奇妙な動きは凄かったです。新キャラの樹木の精霊っぽい巨大な「エント族」も新鮮でした。ただ、今回は主人公である「フロド」の出番が少なかったのが残念かな。つーか目つきが逝っちゃてて怖いよ。(汗) 個人的には魔法使いの爺さん「ガンダルフ」の戦闘をもっと観たかったな。

今回は各キャラの視点を順番に切り替えながら物語が展開されていきます。複数のキャラが活躍して物語の幅が広がっているのは良いのですが、その代わりに感情移入し難くなったのと、キャラ達の関係がより複雑になってきたのが難点ですね。次回作の為にキャラ相関図で復習して脳内補完しておかないと…。(滝汗)
それと、エルフのお姫様「アルウェン」のラブシーンは、無理やり挿入した感じでかなり不自然かも。やっぱ、この映画の売りは燃えファンタジーだからね。(苦笑)

3時間超の長さも気にならずに中だるみ無く楽しめたので満足。(かしこ)

+++update:2003/04/30+++