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DiaboLiQuE(デアボリカ)
ブランド ALICE SOFT 評価
ジャンル シリアスADV 発売日 1998/05/28
動作OS Win95/98 価格 7500円
HDD容量 200MB以上 メディア CD-ROM
原画 織音 BGM CD-DA
シナリオ とり 音声 無し
モード CG、音楽鑑賞 プレイ時間 約8時間
備考 廉価版による評価。発売日2000/09/14、価格2800円。

はじめに
廉価版が発売された直後に捕獲したのですが、お約束通り積んでいました。

突撃結果
熱い展開を期待してたら肩透かし食らいました。ボリューム的にも消化不良かな。

あらすじ
神々しい強大な力を持つ人外の種族「デアボリカ」。幾度となく繰り返される殺戮。バケモノに侵食されていく世界。果たして彼奴らとの共存は可能なのか? そんなある日、過去の記憶を失ったデアボリカである主人公「アズライト」と、ヒロインの少女「レティシア」が出会うことによって、儚い運命の螺旋にひずみが生じる…。

シナリオ
輪廻転生をテーマに、デアボリカと人間との生死を賭けた争いと儚い純愛を描いたSFホラーもの。膨大な時間を生きる種族と生身の人間が出会いや別れを繰り返す中で、さまざまなイベントが起こります。結構、暗いストーリーで悲劇的な内容でした。でも、戦闘シーンでは、もっと派手な演出が欲しかったですね。

主人公のアズライトは、髪が長くて男なのか女なのか中間なのか判別が難しいです。優しい性格ですが、精神的に傷つきやすくウジウジした寂しがりやですが、不老不死の能力を持つ最強のデアボリカでもあります。気が弱くすぐ泣いてしまうタイプはヒロインでは多いのですが、エロゲーの主人公では珍しいタイプですね。そんな一風変わったキャラ達が作り出す神秘的な独自の世界観が新鮮でした。

設定されたイベント通りに淡々と話が進むのは、ちょっとRPGっぽいかも。まぁ一本道のシナリオだから当たり前ですけどね。エンディングも何か不思議な謎が残ったまま終ってしまっていまいち消化不良。ミステリアスな世界観を活かしきれていないのが勿体無いです。もっとこの世界を掘り下げて、あっと驚く展開が欲しかったですね。

システム
昔懐かしい「見る」「話す」等のコマンド選択式ADV。コマンド総当たりで話が進むので難易度は低いですが、最近のゲームに慣れていると結構めんどくさいかも。エンディングは3種類ありますが、最後の方で分岐するだけなので殆ど一本道のゲームです。

スキップは強制のみですが、上部のメニューからしか実行出来ないのは結構使い難いです。まぁ、頻繁に使うことは無かったですけど。でも、読み返し機能が無いのは残念。会話中等、コマンド選択画面以外でセーブ出来ないのは、ちょっと不便でした。

グラフィック
鑑賞モードによるとイベントCG173枚、背景57枚、立ち絵83枚、顔CG103枚。結構多かったですね。殆どが一枚絵ですが2画面をスクロール表示するタイプもあります。スクロールスピードが速すぎて、ゆっくり見ていられなかったのは残念ですが…。

イベントCGは幻想的な絵が多くて渋い感じです。全体的に塗りがシンプルでめちゃくちゃ綺麗では無いのですが、手描きっぽさが滲み出て丁寧に描かれています。グロテスクな化け物が出て来たりして結構痛々しい描写もありました。背景はRPGの世界のようにダークな色彩を基本にファンタジーっぽい雰囲気が出ていました。でも、上下が切れたワイドスクリーンは少し残念です。

立ち絵の枚数は多いのですが、基本的に一枚絵なのでキャラの表情の変化が乏しくインパクトが弱いです。もっとコロコロ変化させて欲しかったです。その他に顔CGを使って会話を盛り上げていました。顔CGも枚数は多いですがインパクトは弱かった。

キャラデザは癖があって美少女漫画チックです。あのロリチックなデザインは結構良かったです。でも、萌えは弱いかな。ロリ〜なレティシアも良いですが、やっぱりアリア(凶)が一番です。ファトラの服装はかなりオパーイが露出してますな。アズライトの眼鏡&エプロン姿が妙に似合っていたのはマニア受けしそうですが、裸エプロンだけは勘弁して下さい。吐血する人が続出するので…。(違

OPムービーで、いきなりシリアスな場面が展開されますな。結構ゾクゾクさせてくれました。でも、EDムービーは欲しかった。スタッフロールだけだとちょっと味気無かった。

サウンド
全24曲。内訳はBGMが21曲、効果音が2曲、OPボイスが1曲。全体的にゲームとはマッチしていますが、殆どが無難な曲で特に聴き応えのある曲は無かったです。おどろおどろしいホラーっぽい音楽が中心ですが、戦闘シーンのBGMはスピード感があってなかなかよかったです。チャイナ系の曲も妖しげな雰囲気が出ていました。

ゲーム中に音声は無いですが、OPムービーだけ火炎王が喋ります。でも、あの声は、いまいちマッチしてなかった。ちょっと迫力不足で棒読み風味かも。風が吹き荒れる音や扉がきしむ音等の効果音は良かったのですが、全体的にちょっとインパクトが弱いですね。特に戦闘シーンで効果音が弱かったのが残念です。

Hシーン
CG枚数は30枚ぐらい。某ランスみたいに、もっとハーレムや鬼畜なプレイを予想してたんだけど、意外と薄かった。枚数はそこそこあるんだけど殆どが一枚絵で、ちょっとアッサリしてるかな。レティシアとのHシーンは雰囲気重視でテキストも省かれてました。まぁ、画面を分割して連続的にCGを表示する演出は神秘的で綺麗でした。でも、個性的なキャラが揃ってるだけに勿体無いですね。もっと色々なシチュを楽しませて欲しかったです。えっちボイスやチュパ音が無かったのは残念。

キャラ  ( )内の数値は萌え度
お気に入りは、凶(マガキ)になったアリア。
彼女をメインヒロインにしたら、もっと人気が出たと思う。
真性のロリっ子、ジュモルチエルにはもっと活躍して欲しかったな。(ぇ

レティシア (55%)
メインヒロイン。主人公と運命的な出会いをするロリ系の少女。

アリア (60%)
アズライトの凶。無表情だけど、ほとばしる萌えオーラを持つ少女。

月姫(ゲッキ) (50%)
火炎王の凶。天真爛漫なやんちゃ娘。ビーチクだけ隠した服は美味しい。(ぇ

桜姫(オウキ) (50%)
アズライトの凶で火炎王に育てられる。自分を捨てたアズライトを憎む。

菫青(キンセイ) (-10%)
筋肉大女。ゲテモノ好きなら迷わず試食して下さい。(爆

総評
シリアスなオープニングで、かなり期待が膨らんだのですが、終ってみればそこそこの出来でした。RPGっぽいシナリオはエロゲーでは珍しいけど、内容は在り来たりで「萌え」や「燃え」が足りない感じです。特に戦闘シーンのインパクトが弱く、ラストは拍子抜けしました。エンディングで余韻が残らなかったのも残念です。独自の世界観は良いと思いますが、ちょっと勿体無い作品でした。

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DiaboLiQuE(デアボリカ)

+++update:2004/04/14+++
シナリオ システム CG 音楽 エロ 萌え シリアス
70 65 75 70 45 50 70

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