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flutter of birds 〜鳥達の羽ばたき〜
メーカー SILKY'S 評価
動作OS WIN95/98/ME/2000 HDD容量 700MB以上
ジャンル マップ移動型純愛ストーリーAVG 発売日 2001/02/23
メディア CD-ROM×2 価格 8800円

★★★ 感想 ★★★
泣きを誘う演出が見事でした。まだ、こんなに泣けるゲームがあったんですね。
ハンカチの堤防も見事に突破されました。とにかく涙の洪水でした。
フルコンプ時は、爽快感と共に涙も込み上げてきました。エロゲーも捨てたもんじゃないな。

あらすじ
医学生である松井裕作は叔父の待つ地方の診療所で、夏休みを利用した手伝いを頼まれる。小さいとはいえ初めての医療現場に悪戦苦闘する毎日の中、同世代の少女達と新たな出会いを重ねていく。広大な大地とどこまでも続く青い空。彼は永遠の夏の思い出を手に入れる・・・

シナリオ
端的に言えば、泣けるシナリオです。各ヒロイン達は、それぞれ何がしかのハンデを背負っているんですが、それを必至で克服しようと一生懸命がんばっています。でも現実は、思い通りに進んでくれません。ヒロイン達の心の中に抱えている悲しみと葛藤がテレパシーのように伝わり、実際に言葉で心の中をえぐられるような感覚に陥りました。又、将来の希望に向かって必至で努力する姿、主人公の支えを得て前向きに生きていこうとする姿に感銘を受けました。

システム
とにかく、ダメダメです。セーブは、1日の終わりのみ可能。ロードは、タイトル画面か自分の部屋に戻らないとできません。読み返し機能は有りますが、スキップは、強制のみです。
移動マップにキャラの表示が無いので居場所が分かりません。又、イベントにもランダム性があるので、CGを回収するのに苦労しました。
救いは、アルバムモードがあったことです。女の子達がアルバムの写真を見ながら、解説してくれます。思い出を回想できる、この機能は嬉しかったですね。

グラフィック
文句無しの出来です。細部まで精細に描かれています。特に、光と影の使い方が素晴らしいです。田舎の風景もゲームとマッチしているので、見ているだけで楽しくなりました。
キャラの絵は、竹井正樹さんの癖が少し気になりましたね。鼻の描き方等に特徴があるので好みが分かれるかもしれません。まあ、慣れたら大丈夫なんですけどね。
枚数は、CGモードに出てくる分だけでも175枚と多かったです。

サウンド
CD−DAです。短い曲ばかりですが、かなりいい感じの曲が揃っています。
クライマックスで流れる曲「Desire」は強力です。この曲が流れるだけで涙が滲んできます。
美雨のテーマ曲は、心の中にシンミリと浸透していく感じがして、かなりお気に入りです。
CVは、各キャラの個性がきっちり表現できていて上手でした。
でも、こんなに良い曲揃いなのに、音楽鑑賞モードが無いなんて・・・少し残念です。

Hシーン
はっきり言って薄いです。それと局部にモザイクが無いのでちょっと違和感がありました。
個人的には、モザイクが有った方が雰囲気が出て好きなんですけどね。又、最後の方で一回きりと言うお約束のパターンです。まあ、このゲームの場合、Hシーンはそれほど重要だと思いませんが・・・

キャラ紹介(括弧内の数値は萌え度)
お気に入りキャラは「大気」です。「裕兄、朝だよ」攻撃で瞬時に萌沈でした。
  ■森野 大気 (80%)
  主人公のことを「裕兄」と呼んで慕ってくれる。いとこで妹のような存在。
  健気で何事にも一生懸命な姿勢は、好感度抜群の萌えキャラです。
  バッドEDが凄く可愛そうなんです。泣きを誘う曲とのダブル攻撃は、相当な痛さです。
  ■南田 白風 (65%)
  主人公のことを「先生」と呼んでくれる。長期入院している為、診療所の中のことに詳しい。
  純粋でドジな眼鏡っ娘です。でも、ちっと好みの属性とは違うんだよな・・・
  ■美浜 つばさ (70%)
  主人公のことを「お兄ちゃん」と呼んでくれる、いつも明るい女の子。
  「お兄ちゃん」攻撃は、かなり効きます。 牙がちょろっと出てるのがポイントです。(笑)
  ■水川 空 (60%)
  都会から来た、負けず嫌いでがんばりやのボーイッシュな娘。
  いや〜、死の特訓で鍛えてもらっちゃいました。別の特訓も欲しかったな。(笑)
  ■離加等 メー (75%)
  風車小屋に羊と一緒に住んでいる少女。父親が科学者だったので科学には明るい。
  遂に登場! ロリロリ少女。とろける様な萌え声。もう、ど真ん中ストライクです。
  笛で神秘的な曲を奏でてくれます。そう言えば、別の笛も吹いて貰っちゃった・・・(ぉ)
  「恥丘の元気」には笑わせて貰いました。でも、「メー」っていくつだ?(謎)
  ■虹掛 美雨 (70%)
  見た目は子供だが、しゃべり方やモノの考え方がクールで大人びた美少女。
  普段は強がっているけど寂しがりやな面もある。シナリオが良かったです。
  ■神楽 琴羽 (65%)
  心を開こうとせずに、おとなしい性格でいつも本を読んでいる女の子。
  お嬢様タイプですね。キャラデザに違和感あったんですがPLAYしてると慣れてきました。
  ■朝比奈 みぐみ (30%)
  診療所に勤める優秀な看護婦。仕事に対してかなり厳しい。影の実力者かな?
  姉御です。萌え要素は、ほとんど有りません。巨乳なんだな・・・(ぉ

総評
「加奈」と並んで、泣きゲーを代表する作品です。各ヒロイン達共にクライマックスでの、CGと音楽の相乗効果による、泣きの演出が素晴らしかった。又、サブキャラが、田舎の雰囲気を盛り上げるのに、いい味だしてる点も見過ごせませんね。このゲームの場合、シナリオが良いと言うより、涙腺を緩める魔法にかかって意識しないで泣かされているような気がしました。

面白いゲームは結構有りますが、泣けるゲームって少ないです。又、エロゲーもかなりの数をPLAYしていると、次第にマンネリ化してきて飽きてきます。以前は感動した内容と同レベルのゲームでも、最近では、新鮮に感じなくなってきました。これは当たり前のことですが、後発のゲームは、以前のゲーム以上の内容が要求される訳です。そんな中での、この破壊力ですから、かなりの好感を持てたゲームの一つです。私の記憶の新たな1ページに感動と共に深く刻み込まれました。

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flutter of birds

+++update:2002/02/20+++
シナリオ システム CG 音楽 萌え 泣き
80 50 90 90 60 80 95

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