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鬼哭街
メーカー Nitro+ 評価
ジャンル ストーリーノベル 発売日 2002/03/29
メディア CD-ROM 価格 4400円
動作OS WIN95/98/2000/Me/XP HDD容量 300MB以上
原画 中央東口 BGM PCM
シナリオ 虚淵 玄 音声 無し

★★★ 感想 ★★★
いや〜、男達の闘いが熱かった!! ニトロの王道、ダーク路線ここに有り!!
PLAY時間は6時間弱でしたが、読破後の充実感は、さすが虚淵さんですね。

あらすじ
間違った未来、誰かが選択を誤った世界。
犯罪結社・青雲幇(せいうんほう)の牛耳る上海に、一人の男が舞い戻る。
彼の名は孔濤羅(コン・タオロー)。かつては幇会の凶手(暗殺者)であり、生身のままにサイボーグと渡り合う『電磁発勁』の使い手である。
仲間の裏切りによって外地で死線をさまよった彼が、一年の時を経て上海に戻ってみれば、すでに裏切り者たちは幇会の権力を掌握し、そればかりか濤羅の最愛の妹までもが辱められ殺されていた。怒りに身も心も焼き尽くされた濤羅は、その手に復讐の剣を執る。
仇は五人。
いずれ劣らぬ凶悪無比のサイボーグ武芸者たちを、一人また一人と血祭りに上げながら、孤高の剣鬼は魔都上海の夜闇を駆け抜ける。

シナリオ
近未来都市上海を舞台にしたサイバーアクションストーリー。
とにかく読ませる!! 渋い!! 凄すぎ!!
妹を殺され復讐に燃える、コン・タオローの暗殺剣が炸裂していました。
彼の苦悩する様子や執念の復讐劇から生まれる殺戮の数々が、生々しく描かれています。
もう、催眠術にかかったように、自然と物語の世界に嵌ってしまいました。
このスピード感溢れる展開と迫力を見ると、ストーリーノベルにしたのも納得できます。
シナリオは短いですが、読破後に心地良い余韻が残りました。

最後のどんでん返しで謎が解き明かされる構成にもやられましたね。
でも、あの展開は、ちょっとかわいそうでした。
あの二人の次元を超えた結ばれ方は、どうなのかな?って気もしましたが。
やっぱり、壁は厚かったのかな・・・でも、あの執念は怖い。(^^;
最後にユーザーに考えさせるシナリオも虚淵さんらしくて良かったと思います。

少し気になったのが、難しい漢字が多すぎると感じたことです。
これは、スムーズな進行の妨げになっていたと思います。
私みたいな貧弱な学力の者には少々辛かったです。
もっと振り仮名を振ってくれ〜!!(汗

システム
ビジュアルアーツ系みたいな、システムです。
私には、右クリック一発でテキストウインドウを消去が出来ないのが不満でしたが・・・
ストーリーノベルなので、選択肢は一切無しです。電脳小説と思った方が良いでしょう。
ニトロのゲームは、前から選択肢は少なかったので、違和感は無かったです。
セーブは、いつでも可能です。メッセージ自動送りと読み返し機能が有ります。
スキップも有るみたいですが、初回は使わないでしょう。
他にCG・音楽鑑賞モードが有ります。
尚、エンディング後に表示されるパスワードを入力すると、専用HPにアクセス可能です。

グラフィック
CGは全100枚です。800×600ドット表示で綺麗です。
今回もドロドロしたCGが多いです。夜の街のCGなんか恐ろしい雰囲気にピッタリです。
特に、北斗の拳を彷彿させるバトルシーンの見せ方は最高でした。
静止画とテキストのみで、あの迫力ある戦闘シーンを実現した技術力には圧巻です。
銃器や剣の使い方も、さすがニトロですね。マニアは必見!?
なんか、戦闘物のOVAを見ている感じでした。
出来れば、ピンポイントでアニメーションを挿入して欲しかったのですが、贅沢かな?

サウンド
全14曲です。全体的に暗い曲が多いです。
中国風の音色が多いですが、舞台の雰囲気とマッチした曲が揃っていました。
特に戦闘シーンの曲に痺れました。臨場感ある効果音も抜群です。
なんか、「ヴェドゴニア」で聴いた曲もあったような気がしますが。(^^;
エンディング時に流れる「涙尽鈴音響」(れいちんりんいんしゃん)のみ、ボーカルが有ります。
この曲はスローなメロディで、終わったなと感じさせられる曲でした。結構、お気に入りです。
CVが無かったのは、残念です。まあ、過去のニトロのゲームも無かったですが・・・

Hシーン
極薄仕様で、貧弱です。(笑) 多分、数枚しか無かったです。(^^;
まあ、ニトロにHシーンは期待していませんが・・・
このゲーム、Hシーンを削除して、コンシューマに移植しても違和感が無いでしょう。

キャラ
お気に入りキャラは瑞麗(ルイリー)です。特にチビの方が・・・(笑)
中央東口さんの絵は、「モーラ」もそうでしたが、チビキャラが可愛いです。

総評
ボリューム的には、短いと思いますが、満足しました。
徹底したマニア仕様。ダークなアクション系アニメが好きな人向け。
ニトロには、今後もこの路線で勝負して欲しいですね。
この作品はOVAで出しても、大丈夫だと思いますよ。
虚淵さんのファンで、燃えたい人におすすめです。

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鬼哭街

+++update:2002/04/07+++
シナリオ システム CG 音楽 萌え 燃え
85 80 80 75 10 20 90

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