四季の詩 -Poetry of the four seasons-

HOME


ブランド

れいんどっぐ

評価

80

ジャンル

極道ラブコメ

発売日

2009/12/30

HDD

610MB以上

価格

1800円

原画

ぬい

メディア

CD-ROM

シナリオ

葉山こよーて

音声

無し

モード

CG、ムービー、主題歌鑑賞

プレイ時間

約30時間

備考

同人ソフト

シナリオ

極道を扱ったエロゲーと言えば「G線上の魔王」が思い浮かぶけど、ちょっと同じような匂いがするかも。末端のチンピラから組長まで波乱に満ちた極道の生き様を描くストーリーは興味深い。世の不条理に逆らいケジメを取ったり、そこには義理と人情を尊ぶ上下関係の他に姑息な罠や裏切り等、さまざまな駆け引きがある。そんなヤクザ社会の裏側が垣間見えて実に面白い。その裏の顔と相反して表では、お人よしな家族達とのコメディが展開されたりする。この脳天気でアットホームな温もりは「家族計画」そのものですな。

各ヒロインに季節の名前がつけられ、春夏秋冬の順でシナリオが進行。各シナリオを読破するごとに、次の季節の選択が追加されていく形。ただ、単純にシナリオが違うのではなく、基本的に一本道で最初からスタートしなければならない為、重複部分が多いのがネック。一風変わった秋心シナリオこそ新鮮だったが、それ以外は基本的に同じような展開になるので、一度読破すると鮮度が低下する。この点は、もう少し改善の余地があると思う。マルチエンディングが主流の昨今のエロゲー市場を研究して、各ヒロインの個別イベントを強化する等、異なる余韻を残す工夫が必要だろう。

さて、シナリオ構成自体は驚くに値しない本作だが、テキストの読みやすさと飽きにくい中毒性は一見の価値がある。その勝因は敢えて単純な極道バトルものを避けた点にある。バトル演出に関しては商業に到底及ばないショボイとしか言いようが無い本作だが、キャラの個性を凝縮して語られる各々のメッセージに感銘を受けざるを得ない。そう、どのキャラにも熱き血潮が注ぎ込まれているんだよ。組長の気遣いや、脳天気でお馬鹿な家族達の想いを通して、心の琴線に触れた人は多いだろう。極道物語にありがちな濃いシリアス成分を控えめにして、優しい温もり溢れるテイストに調合した手腕は、海原雄山をも圧倒する。

やっぱ、主人公がチンピラで超人的な力を発揮しない時点で、バトル展開は無理があるよな。てっきり死の天使がもっと絡んできて銃撃戦突入かと思ったら、肩透かし食らったゾw。もう少し謎解き要素を増やして、伏線回収の爽快感やサスペンス的余韻も味わいたかった。それでも笑いと家族愛を織り交ぜたテキストが秀逸なのは確かだけど。まぁ、読破まで30時間もかかったが、飽きずに楽しめたので十分に良作の条件を満たしていると思う。

最後にちと気になったのが、シナリオによってヒロインの性格が変化していること。あるシナリオでは引きこもりだったのに、別のシナリオでは普通に女子高生してたりする。まぁ、平行世界とかIF設定って言う程、大げさなものじゃないけど、エロゲーではよくある些細な矛盾かな。一本道で無理矢理つじつまを合わせた副作用と言えなくも無いけど。それと、世界観が壊れるけど、おまけシナリオも忘れずに読みましょう。

システム

ツールに吉里吉里を使ったオーソドックスなADV。既読スキップは高速で快適。ただ、既読判定が甘く、同じ文章を何度も読まされるのは若干ストレスが溜まるかも。選択肢は一箇所のみ。前作「僕はキミだけを見つめる」で使ったビジュアルノベル形式より読みやすいが、単純な一本道ではなく既読スキップを多用する構成は、無駄が多く作業を強いられるのは否めない。ちと、誤字脱字も気になった。ムービー鑑賞モードを使うと最後にエラーメッセージが出るのはバグ? バックログはホイール対応。ジョイパッド対応。ディスクレス可。

グラフィック

鑑賞モードでは差分抜きで74枚。背景は綺麗だし、パラパラ降ってくる雪とか細かい演出が盛り上げてくれる。一部崩れた絵もあるが、立ち絵のパターンが豊富で質的にも商業に匹敵するクオリティ。前作と比べて明らかに進化してる。極道モノだけあってグロい流血表現もあるけど。OPムービーは微妙にカクカクして粗い感じだけど、かっこいい演出で雰囲気出てるね。

キャラデザはきっちり描き分けられて好印象。特に幼女が萌える。楓タンの着ぐるみパジャマで瞬殺必至!ありゃ反則、可愛すぎる。小茉里タンのクリンクりンしたお目目も萌える。つーか、この絵師さんっていつから神になったん?

サウンド

鑑賞モードが無いのが残念。それなりにマッチしてたね。特にタイトル画面の曲は癒されるね。ホストクラブのジュリアナ風BGMは「俺たちに翼はない」の雰囲気入ってるかな。何気に効果音も上手く使ってるね。

──ヴォーカル曲──
R≒NITE」 歌:AmaTeras
OPテーマ。アップテンポのポップチューンがかっこいい。

fragment」 歌:AmaTeras
EDテーマ。明るい雰囲気でエンディングにはいい感じ。

Hシーン

シチュは平凡で濃度も薄いっす。無理矢理おまけ程度に挿入した感じ。少しでも幼女二人との絡みがあったら萌えたと思う。例えば、無邪気な幼女にゾウさんをニギニギさせるとか・・・

初芽「お嬢様〜おやつの時間ですよぉ〜♪」
初芽「これをイイコイイコしましょうね」
楓「うにゅ・・・朝陽のおいすぃ」
小茉里「うん!うん!」
墨田川「ちょっ、おま、それ・・・違っ」

もっと、ロリ同人というジャンルを研究すべきじゃないかな。(爆)

シーンは一人当たり一回もしくは二回。
この際、菜夏でもいいから、もっとニャンニャンしたいにゃ〜w。

ペド野郎の鵺野ブッ殺す!! ロリ少女とハーレムとか何様のつもりやねん!(ぉ
めっちゃ羨ますぃわ、コノヤロウ!!

キャラ

ビバ!ボケボケ面白家族!! キャラ立ち最高。特に下品なネタが笑えるね。

お気に入りは「楓」と「小茉里」。5歳の園児にしては胸の膨らみが微妙にあるのが残念。それに、サービスショット無しですか。もしや焦らしプレイ? 湯気がウゼェよ。大事な部分だけ湯気で隠れるとか超常現象すぎるw。

メインだとムードメーカーの「菜夏」かな。どう見ても高一には見えねぇけど。てか、目の中にキラキラ星が増殖してるし・・・星飛雄馬かよ。

お約束のボクっ娘の「秋心」も好印象。特に照れて真っ赤になった顔が可愛い。
美人で聡明。クールで無愛想な剣道少女の「真冬」は、もうちょっと得意の剣道を生かしたイベントが見たかったな。ツンデレで焼きもちなところはいいんだけど。

普段は優しそうなお母さんの恵美さんもイイ味出してるね。怒ると鬼の角が出てくる妖怪だけど。組長は眼鏡の奥の鋭い視線が知的な才能を際立たせるね。

辰夫の「うぐぅ」は笑えたが・・・あゆあゆを汚すんじゃねぇ!!
極道のメンバーも濃い味出してるね。特に龍司さんが渋すぎる。まさに、漢道一直線のミスター極道。それに比べて若頭はインパクト弱い。

総評

こりゃ面白い。流石にこのブランドは安定感あるわ。綺麗にまとめてくるね。
同人舐めんなコノヤロウ!!って感じですか。シナリオ重視派にお勧め。
何はともあれ面倒見の良い春夜の優しさは、虎の子や秋心シナリオ終盤での幼女3人の生き生きした笑顔に集約されるだろう。

ペドフィリア万歳!!<違

ああ〜、楓タンと小茉里タンにオアズケくらって消化不良だよorz。
ヽ(#`Д´)ノ┌┛外伝で死の天使をロックオンするのは俺だぁっ!!<マテ

(JavaScript有効時)

四季の詩

シナリオ

システム

CG

音楽

萌え

エロ

笑い

感動

80

75

80

75

70

20

70

80



Update 2010/02/22  Copyright © yowamax