青い涙

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シナリオ

ちょっとぎこちない日本語で違和感あるけど、慣れてくると気にならなくなる。それに、意味は通じるからＯＫ。あることを成し遂げるには高い代価を払う必要があるとか、よくある呪いとか取り入れた伝奇設定だね。そこに、輪廻転生を絡めた仰天の悲劇。決して断ち切れない強固な絆。もう涙腺オーバーフローで心のダム決壊。家族愛に訴える泣きゲーの王道だけど、ファンタジーと融合した世界観を綺麗に見せていたのが新鮮。

どのヒロインも過去の辛い出来事で心に傷を負っています。そのキズを主人公が癒そうと奮闘するのですが、優柔不断でウジウジした主人公にイライラさせられます。それなりに理由はあるのですが、回想編の活躍と相反してあまりにも稚拙な現代編の主人公が痛すぎ。自ら行動を起こして想いは言葉で伝えないと…、そんな主人公の成長が丁寧に描写されていました。

鍵となるのは傷ついた者達が過酷な現実から逃避して、救いを求める癒しのユートピア夢幻。主人公だけ記憶の継承が出来るとかご都合主義全開。理想と現実の乖離に苦しむ主人公だけど、自分勝手で感情移入はできないな。でも、やっぱ死生観と情に訴えるストーリーは余韻が残るね。

システム

オーソドックスなＡＤＶ。動作は軽快で大きな問題はない。本作では、インパクトを与える為に、強制的に文章が表示される演出が随所に盛り込まれているけど、流れが速すぎて読みきれない罠ｗ。ただでさえ読むのが遅い俺に速読は無理。結構古い作品なんで昔のＰＣで調整してるのかもしれん。マシンに依存しない、タイマーとかで表示タイミングを決めて欲しかった。

既読スキップは高速だけど既読判定が甘いね。一度読んだテキストを再度読まされるのはイライラした。SHiftキーを押し続けるのも面倒だった。バックログはホイール対応だけど一覧表示されないのが残念。

グラフィック

鑑賞モードでは差分抜きで１６６枚。その内、エッチＣＧが２５枚。あまり感じなかったけど、枚数は結構多かったんだね。淡い色彩で絵画のように彩られたファンタジー世界がグッド。特に田舎の風景が自然で綺麗。ＯＰムービーは結構綺麗だったけど、スタッフ紹介が流れるＥＤムービーはちと単純すぎる気がする。キャラデザは、全体的に肩幅が広いです。特に雪江は目立つね。あと、ユリが驚いた時に見せる、薬物中毒患者のような目が怖いｗ。

サウンド

音楽鑑賞モードが無いのが残念。まぁ、突出した曲はないけど、無難で問題ない出来かと。

──ヴォーカル曲──
「Blue Twilight 〜太陽と月が出会うとき〜」　歌：林田輪朱
ＯＰテーマ。幻想的でしっとりしたスローテンポの曲。

Ｈシーン

純愛系で濃度は激薄。枚数は１人あたり３枚ぐらいかな。ちと、同じような展開で唐突な感じがする。テキストはダラダラ書いてるけど、音声無いし臨場感も無い。ＣＧも普通のシチュでエロくない。汁描写もおまけ程度。せめて、効果音ぐらいは欲しかった。素っ裸でも恥らわない、大胆な「さえか」萌え。どのキャラも胸は結構ボリュームあるね。「もえみ」のサービスショットが無かったのが寂しい。

もう、お姉さんとかどうでもいいから、要は、

実妹の恵が脱げば・・・

丸く収まるんですよ。サービス精神が足りませんのう（ぇ

キャラ

お気に入りは恵かな。やっぱ、優しい妹は萌えますな。でも攻略不可ｗ。
何気に野郎キャラが濃ゆいね。それに、ろり〜な「セナ」のツノが萌える（笑）
４５歳であの若さの「ラナ」は異常。静恵さんも若すぎ。KANONの秋子さんを超えたよ。
ツンデレの「シエ」もいい感じだね。いつもお兄ちゃんを心配する「恵」は怒った時も萌える。

◆藤原マナ（ふじわら まな） 60%
主人公を守ってくれる健気な美少女。ずっと傍から離れず母のような存在。

◆日比野さえか（ひびの さえか） 60%
お喋りで活発なお騒がせ少女。いつも元気で遊びまわる。。

◆白鳥雪江（しらとり ゆきえ） 50%
ぼ〜っとした性格で天然系の眼鏡っ娘。ぽんこつ風味。

◆ジン ユリ 55%
いつも笑う性格の良い韓国人の少女。

◆清水 彩（しみず あや） 55%
言いたい事をはっきり言う元気娘。ユリのボディーガード。

◆工藤 もえみ（くどう もえみ） 60%
幼くてドジなところがツボ。素直で可愛い女の子。

◆工藤 晴子（くどう はるこ） 50%
もえみの母親。優しくて強い女性。

総評

良作。異世界の関連付けが斬新。ファンタジーだが重厚で泣けるシナリオ。特に 真・回想編で見せる痛烈な家族愛に思わず涙腺が緩んだ。こんな悲劇で情に訴える純粋な泣きゲーは久しぶり。互いに癒し救われながら綴られる悲しい感動物語。波乱万丈の人生に真の愛を見た。

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Update 2010/10/20　　Copyright © yowamax