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あやかしびと
ブランド propeller 評価
ジャンル 学園青春恋愛伝奇バトルAVG 発売日 2005/06/24
HDD 最小1.1GB、最大3GB以上 価格 8800円
原画 中央東口 メディア DVD-ROM
シナリオ 東出祐一郎 音声 有り
モード CG、音楽、Hシーン鑑賞 プレイ時間 約48時間
備考 初回特典:イラスト集(妖本)

はじめに
本作は中央東口氏の絵に釣られて捕獲しました。

あらすじ
人の身でありながら異形の姿や力を持つもの「人妖」。人妖の主人公・武部涼一はその特異な危険性から孤島の病院への隔離を余儀なくされた。ある日、彼はそこで出会った「すず」と共に病院を脱走する。二人は如月双七、如月すずと名前を変え「人妖都市・神沢」に潜り込み、平穏な日常や学生生活に浸るのだが、すずを付け狙う人妖追跡部隊(ドミニオン)や邪な存在によって生死を賭けた戦いに巻き込まれる。

シナリオ
過酷な環境から逃れた主人公が、すずや友人達と共に送る平穏な日常のおかげで、心身共に癒されていきます。そして一転二転するシリアス急展開の連続。これでもかと描かれる戦闘シーンが燃えますね。アドレナリンが凄まじい勢いで噴出する燃え燃料の乱舞はお見事です。キャラ達の心の追い込み方もインパクトありますね。基本的にファンタジーですから、何度死んでもゾンビみたいに復活する妖怪設定を受け入れられるかがポイントかも。

燃えだけでなく終盤は結構ジーンとくる感動シーンが豊富で、シナリオの良さが際立ちますね。個性的なキャラも物語を盛り上げています。まったりした学園生活中心の日常描写ではドタバタコメディ要素もあって会話が楽しいです。幾度と無く裏切られてもすぐに立ち直る、お人よしで泣き虫な主人公もさることながら、剣と拳が乱れ飛ぶ熱くてかっこいいキャラばかりなので飽きません。

ヒロインによって異なるストーリーが楽しめるのでかなり読み応えがあって面白いです。勿論、かなりボリュームがあるので共通テキストも増えるのですが、2周目以降もそれなりに長いので嵌ったら止まらない中毒性がありますね。私は最初にクリアした刀子シナリオが一番インパクトありました。でも、ラスボスとの最終決戦なんか超絶強引ですね。人外を超越したド派手な演出はデモンベインに匹敵するぐらい燃えました。

システム
選択肢で進行するオーソドックスなADV。全体的にやや重めですが必要な機能は全て揃ってるので特に問題なし。ロード時間が遅くクリック時の反応が微妙に鈍い。CGが頻繁に切り替わるせいか既読スキップは結構もたつく感じ。バックログはホイール対応で音声再生可。ディスクレス起動可。エンドロールはダラダラと長いわりにスキップできないのが不便。映画みたいにブラック背景に文字だけが垂れ流しなんで、何回も見せられるとイライラするかも。

グラフィック
イベントCGは差分を除いて156枚。その内エロCGが32枚。CG枚数は十分でしょう。質も綺麗で問題なし。

すずの狐耳ロリ絵をおかずに御飯おかわりOK。(意味不明)
透けてるワイシャツ一枚の立ち絵は扇情的というか美味しすぎ。いや〜中央東口氏のロリ絵見たの「沙耶の唄」以来かな。久しぶりですが香ばしい出汁でてました。

全体的にキャラデザは萌えって感じではないですね。原画の中央東口氏はニトロプラス時代から、”メカや漢(オトコ)を描かせたら右に出る者はいない!”と言われる燃え絵の達人ですから、ある意味仕方がないのかも。今作でも渋い野郎キャラとメカのかっこ良さは相変わらずで安定感は抜群です。銃器や車に拘った作りは元祖ニトロの血を継承してる証かも。

全身をガーターベルトで包み込んだり、立ち絵のコスチュームも新鮮でバラエティ豊かです。ツッコミ所でのデフォルメCGも笑えます。でも、伝奇モノなんでもっとグロテスクにしてホラーっぽい絵も見たかったかも。

戦闘シーンではカットインCGを挿入して盛り上げる等、ビジュアル的には派手でインパクトはあるのですが、瞬発力は燃えを熟知したニトロと比べると見劣りします。やはり虚淵テキストと静止画燃えバトルを融合した本家にかないませんね。テキストが弱い分、もっとアニメを増やして演出を強化して欲しかったです。

OPムービーはめっちゃかっこよくてゾクゾクしました。

サウンド
全20曲。シリアスな世界観にマッチして違和感無く聴けました。まず、おどろおどろしいBGMはゾクゾクする臨場感あって秀逸。お気に入りはスピード感のあるノリノリの曲「蛟」や、ちょっと暗めでもの悲しい癒し曲「五位鷺」。似たような曲をどこかで聴いたような気もしますが…。登場キャラ総勢29人もいるのに全キャラフルボイスは圧巻。キャラの個性にマッチした、拘りを感じさせる燃え&萌えボイスがてんこ盛りで、質も問題なく良いです。やっぱ、必殺技の名前を叫ぶのはヒーローもの特有のお約束?(笑)

──ボーカル曲紹介──
『虚空のシズク』
OPテーマ。歌唱力はいまいちでわざとらしいけど、男性ボーカルは新鮮でかっこいい雰囲気を醸し出しています。何かヴェドゴニアの主題歌を思い出したよ

『in the break of dawn_short』
EDテーマ。全て英語のしっとりした曲。憂いを帯びた男性ボーカルが渋い。

Hシーン
濃度は純愛系標準より濃いめ。チュパ音、喘ぎ声、汁描写共に丁寧で尺も長め。特に汁に拘ってるようで放尿や破瓜の血までリアルに表現されてます。シナリオ重視にしては手堅く作られてますね。エロボイスはかなり気合入って熱演されてますが、喘ぎばかりのアフォなテキストをダラダラと垂れ流しされるので飽きやすいかも。アナル責め等、体位のバリエーションもそこそこありますが、シチュ的に新鮮味はないです。

すずタンの素っ裸立ち絵はヤヴァすぎッス。
ツルペタというか貧相な微乳が堪らんのよ。(´Д`;ハァハァ。
もう鈴音たんの時代は終焉したね。今は「すずタンとお風呂」。これ最強!
トーニャの緊縛プレイや華奢でなだらかなオパーイも香ばしい。
特にすずタンとトーニャの3PはGJ。やっぱ、狐と狸のコンビはご馳走。

薫のパイズリとか刀子のバキュームも臨場感あるね。えっと、大抵のヒロインが卑猥な言葉で実況中継してくれます。おちん○んとか、おま○こ等の言葉を強制させる恥辱プレイも毎回のようにあります。ちとオーバーアクションでわざとらしさが漂うのが気になるけど。サブキャラもHシーンがありますが淫乱モード発動しまくり。軽い陵辱というか殆どが汁濁の強姦や輪姦の類ですね。

キャラ  ( )内の数値は萌え度
お気に入りは「すず」。ガブリと噛み付いた時のぷにぷにデフォルメ絵萌え♪
とにかく人外の野郎キャラが強すぎ&濃ゆすぎ。
ヲタキャラ「ウラジニール」のTシャツは萌え?なのか…(笑)

如月すず [きさらぎ すず] CV:鮎川ひなた (75%)
真性のガキンチョ少女。自称:双七の姉。無邪気なのと焼き餅を焼くのが萌え。
ビバ!幼児体型!AAカップのなだらかなバディを視姦するのが癖に…。<マテ
喜ぶと狐耳と尻尾がひょっこり出現して萌死必至。
真っ黒な顔に白目が二つ。レインコートを着たすずタン…
#おまいは銀河鉄道999の車掌さんですか?(ぉ

一乃谷刀子 [いちのたに とうこ] CV:一色ヒカル (60%)
古風で温和な巫女さんで剣術の達人。

トーニャ CV:籐野らん (65%)
気が強く冷静沈着なロシア人留学生。クールで淡々とした喋り方がトレードマーク。
パニクった時の言動が笑える。武器はロープのようにクネクネ伸びるキキーモラ。
ふわふわモードを稼動させると萌え倍増。(笑)

飯塚 薫 [いいづか かおる] CV:嬉野祥子 (60%)
ドミニオンの隊長。何気に巨乳だったりする。

総評
シリアス燃えバトル超大作。ボイスを全て聞いてコンプまで50時間弱。とにかく長いけど、キャラ立ちが良くて面白いので中だるみはなかったです。私的に燃えゲーの雄というとニトロプラス作品なので、デモンベイン(18禁)と比べてみます。ボリュームは同等ですが燃えは若干劣るかな。でも、シナリオに関しては完全に超えたと思います。基本的に燃えゲーなんだけど「ひぐらしの鳴く頃に」に似た狂気や温もりを感じました。

本作の売り?であるラストバトルは、予想外の超絶ぶっ飛び展開で唖然とさせられたというか、最近「小さき勇者たち〜ガメラ〜」を映画で観た後だけに笑えました。これってドラクエのパクリですか? もともと非現実的な伝奇モノですから何でもアリはOKだと思いますが、ちと目がチカチカして痛いかもw。とにかくデモンベインに優るとも劣らない燃えゲーで満足できました。超良作です。

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あやかしびと

Update:2006/06/01
シナリオ システム CG 音楽 萌え エロ 泣き ロリ 燃え
85 80 85 85 70 70 70 70 90

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