ブランド | Key | 評価 | 10 |
ジャンル | 恋愛ADV | 発売日 | 2004/04/28 |
動作OS | Win98/2000/Me/XP | 価格 | 7500円 |
HDD容量 | 最小10MB、最大2.5GB以上 | メディア | DVD-ROM |
原画 | 樋上いたる | BGM | PCM |
シナリオ | 麻枝准、涼元悠一、魁 | 音声 | 無し |
モード | CG、音楽鑑賞 | プレイ時間 | 約40時間 |
備考 | 全年齢対象。初回特典:アレンジ音楽CD |
◆はじめに |
泣きゲーの傑作「AIR」発売から3年半。ハンカチを用意して突撃したッス。 |
◆突撃結果 |
ハンカチだけじゃ足りませぬ。タオルを用意しませう。 AIRに優るとも劣らない泣きゲーの傑作。Keyのオーラが涙腺に直撃ッス。 ビバ!だんご大家族!! だんごマジック炸裂!?(ぉぃ |
◆あらすじ |
季節は春、ありふれた学園生活。そこから始まる運命的な出会いと恋愛。人と町が交わる幻想的な世界で、俺達は登り始める。長い長い道のりを。大切な人と共に生きる為に…。 |
◆シナリオ |
シリアスなAIRと違ってKANONに近い、綺麗な純愛物語を堪能出来ます。基本は学園ラブコメで、家族愛とか家族の絆がテーマなんでしょうね。傷ついた心が癒されていく感動的な結末は後味も良く気持ちよく泣けます。他にも、君望チックな弱さゆえの迷いや優柔不断が三角関係の修羅場を作ったりして、ちょっと鬱入ったシナリオもありますが、Key作品で激しく揺れ動く心の中をリアルに表現した、痛々しい心理描写を見れたのは新鮮でした。 サブキャラ用のシナリオもあるのですが、これもしっかり描かれていました。派手な演出こそ無かったですが、どんどんクラナドの世界に惹き込まれていきました。特にキスシーンの演出に嫌らしさが無く、自然で良かったです。でも、やっぱり見所は泣かせるシナリオ。計算されたように泣きどころを抑えていて上手すぎです。ただ、謎めいた幻想世界は漠然としてよく分からなかったですね。(汗 キャラ立ちが良くて日常会話も面白いです。濃ゆいキャラとマニアックなギャグがツボに嵌りました。特に春原のアフォさ加減は最高ッスね。もう、ボケ一直線。(笑) この作品でエロを挿入しなかったのは正解。でも、食後のデザートに「くらにゃど」のコスチュームで登場する隠しシナリオが欲しかったな。(ぇ |
◆システム |
選択肢によって物語が変化するオーソドックスなADV。特に問題無く安定していました。高速既読スキップとマウスホイール対応読み返し機能装備。フルインストール時にディスクレスプレイ可能。「前の選択肢に戻る」機能は便利。ただ、選択肢がメッセージウインドウ内に表示されるので、通常のテキストと間違えてまぎらわしいです。文字の色を変えるなりして、分かりやすいように工夫して欲しかったですね。 |
◆グラフィック |
イベントCGは鑑賞モードによるとパターン違いを除いて64枚。テキスト量が膨大なので、この枚数ではちょっと物足りないですが、質はイベントCG、背景共に超緻密で美麗。塗りや線の処理も綺麗。相変わらず素晴らしいですね。特に自然の光を取り入れた表現が芸術的で、鮮やかな色彩を生み出し、絵に温もりを与えています。建物の中にも、ごちゃごちゃした物がいっぱいあって、見ていて楽しいです。 立ち絵のパターンもそこそこあります。季節によって服装もちゃんと変わるし表情の変化も楽しい。キャラデザはロリチックで、めっちゃ可愛いです。男性キャラも美少女チックな可愛い系。以前は派手だった目の下のコテ線も自然に近くなったような気が…。やっぱ、いたるちんの絵は中毒性あるね。OPムービーもなかなか良かったです。特に光の玉が舞い上がるのが綺麗でした。 |
◆サウンド |
全45曲。その内ボーカル入りは4曲。涙腺をピンポイントで刺激する折戸サウンドは健在。AIRの「鳥の詩」や「夏影」のような、飛び抜けた曲は無いものの、相変わらず聴き心地が良くて素晴らしいです。Key特有の幻想的でミステリアスな曲がイイ味出してました。感動的な場面でピアノやオルゴール曲を流されると涙腺が緩みますね。全体的にちょっとアレンジが多かったけど。効果音も良いです。サントラCDもめっちゃお気に入り。聴いているだけでクラナドの世界に浸ることが出来ます。 お気に入り曲 「メグメル」(歌:riya)…OPテーマ。ミステリアスな曲と儚く澄んだ声がマッチ。 「−影二つ−」(歌:riya)…EDテーマ。壮大な世界を切なげに歌っています。 「Ana」(歌:Lia)…挿入歌。クライマックスで流れる英語曲。流し方が絶妙。 「小さなてのひら」(歌:riya)…TrueEDテーマ。しっとり心に沁みる前向きな曲。 「潮鳴り」…泣きシーンにマッチして涙腺を緩ます魔法のような曲。 「白詰草」…のほほ〜んとした感じが気持ちいい。 |
◆キャラ ( )内の数値は萌え度 |
お気に入りは渚。あの健気な姿がツボに嵌りました。 今作はまともなキャラ多いね。何気に食べ物とか口癖キャラを期待…ゴホゴホ。 サブキャラも萌えっ娘や、濃ゆいボケキャラが多いです。 モジモジした椋の真っ赤な顔とか、泣き虫の早苗さんとか、めっちゃツボです。 つーか、早苗さんって何歳? KANONの秋子さんを超える神秘的な若さ。(笑 あと、13歳の芽衣ちゃんとか、究極の炉利キャラ汐ちゃんもイイ。(炉爆 ボケキャラの春原を筆頭に、ヤンキー?の秋生もイイ味出してたね。(ぇ ペットの「ぷひぷひ〜」はめっちゃ(− ◇、−)うまそう。<マテ もう、美味しいキャラてんこ盛りで楽しすぎッス。 ■古河 渚 (80%) 長い坂の下で出会う少女。控え目で丁寧な言葉遣い。演劇部を作る為に頑張る。 泣き虫だけど頑固。困難に負けずにいつも他人のことを先に考える。 ■藤林 杏 (75%) 気が強くて口が悪いお転婆娘。隣のクラスの委員長。 強烈なツッコミでドタバタコメディを盛り上げる役。 ■一ノ瀬ことみ (80%) 学年トップの秀才。いつも図書室で本を読んでいる名誉図書委員。 幼い子供のような喋り方がツボ。ことみちゃんボケボケなの〜♪(笑 ■伊吹風子 (80%) すぐに妄想世界に逝っちゃう変な女の子。逝った時の表情が可愛い。 ちっちゃい子萌え〜♪ もう、風子いぢめは病み付きッス。(笑 ■坂上智代 (65%) 喧嘩が強い武士の娘? 恐るべき戦闘力でスーパーコンボ炸裂。(爆 |
◆総評 |
Keyマジック炸裂! キングオブ泣きゲー! 感動必至! 思う存分泣け! 長い間待った価値はあります。シナリオ、CG、音楽、全て高品質。期待通りの素晴らしい出来です。中だるみ気味だったAIRと違って、全く飽きずに楽しめました。ボリューム的にも満足。Keyは今後もこの勢いで爆走して欲しいですね。 これだけ凄い作品が作れるなら、エロゲー市場に頼る必要も無いでしょう。本作で感動がエロを超えることを証明してくれました。信者がまた増殖しそうですね。ただ、じっくり時間をかけて丁寧に作ってあるのはよくわかりますが、3年半は長かったです。次作はもっと早く発売して欲しいです。 つーか、かなり長いゲームだから、音声無くて良かったYO。(苦笑) (Javaを無効にしていると表示できません) +++update:2004/05/06+++ |
シナリオ | システム | CG | 音楽 | 萌え | 笑い | 感動 | 泣き |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100 | 85 | 100 | 95 | 80 | 85 | 100 | 100 |