ブランド | 07th Expansion | 評価 | 8 |
ジャンル | ホラーサウンドノベル | 発売日 | 2004/12/30 |
動作OS | Win95/98/Me/XP | 価格 | 1000円 |
HDD容量 | 400MB以上 | メディア | CD-ROM |
原画 | 竜騎士07 | BGM | MP3 |
シナリオ | 竜騎士07 | 音声 | 無し |
モード | 音楽鑑賞 | プレイ時間 | 約10時間 |
備考 | 全年齢対象同人ソフト DL販売 『ギュッと!』 |
◆はじめに |
本作は「ひぐらしのなく頃に」の後編です。前作をプレイしないと意味不明なので注意。 |
◆突撃結果 |
またもや極上の恐怖を堪能できました。 |
◆あらすじ |
昭和58年初夏。田舎にある寂れた村で連続怪死事件が起こる。毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。陰謀か。偶然か。それとも祟りか。この惨劇の真相に主人公「園崎詩音」が挑む! |
◆シナリオ |
サブキャラだった詩音が、今作では主人公になって一連の事件を解明していきます。ある意味精神的には前作より痛い話なので、狂気に呑まれ虐待しまくる異質な世界観は尋常じゃないホラー臭を撒き散らしています。その残虐非道な展開は折り紙つきの怖さです。ネチネチとなぶり殺す壊れた恐怖が味わえました。ぶっちゃけ嫉妬や憎悪にまみれたドロドロした話ですが、相変わらずその面白さは別格でのめり込みました。 前作は4編構成でしたがその中のメインとなる物語の謎が解明された感じです。難解で暈かされていた部分が詩音視点で見ると、そうだったのかと納得させられました。別視点で矛盾無く紐解くには、小手先で辻褄を合わせるだけでは不可能です。初期構想時に入念な練り込みがなくては成り立ちません。その点に於いてこの物語の素晴らしさが実感出来ました。 冗長だけど読者の思考を読みきって裏をかくテキストは、自然に読み手を麻痺状態に追い込むパワーがありますね。まず、そこらのホラー小説では太刀打ちできないでしょう。といっても、まだまだ説明出来ない謎が多く残されているので、次回作が待ち遠しい限りです。 |
◆システム |
前作と同じくNScripterで作られているので特に問題は無かったです。章分けみたいに区切られた各ポイントから始められる「シナリオジャンプモード」は読み直す時に便利。 |
◆グラフィック |
前作と同じくイベントCGは無し。背景や立ち絵の殆どは前作の使い回しで、ショボイクオリティも進歩していません。新たに「前原圭一」と「北条悟史」の立ち絵が追加されています。 |
◆サウンド |
鑑賞モードによると全24曲。前作はホラーサウンドや賑やかな曲が多かったのですが、今作はしっとりした曲やオルゴール系の曲がイイ感じです。まあ、前作から使い回しの曲もありますが…。 ──お気に入り曲── ・Thanks…まったり爽やかで折戸サウンド風味。 ・Solitude…悲しくせつない曲。心情が揺れ動く場面にピッタリ。 |
◆Hシーン |
Hシーン、お色気シーンともに皆無です。 |
◆キャラ |
前作と比べるとキャラ同士の絡みが極端に減少したので、笑える日常会話は無し。 残念ながら萌えキャラはいませんが、強いて言えば、悟史くん萌え♪<違 |
◆総評 |
前作は長かったですが今作は程よいボリュームでした。猟奇ホラーとしてのインパクトは前作の方が上ですが、今作では内面的な恐怖が一層濃く描かれていて読み応えがありました。ただ、話がシリアス一辺倒になってしまった為に萌え要素が減退したのは残念。詩音を中心に描かれているので、レナや梨花ちゃまのような萌えキャラが活躍出来なかったのも寂しい。シナリオと萌えのバランスって難しいですね。 とはいえ、ホラーノベルとしては一級品で、やめられない中毒性があります。 前作を読破したという条件付きですが、良作評価は揺るがないでしょう。 (Javaを無効にしていると表示できません) update:2005/05/06 |
シナリオ | システム | CG | 音楽 | 萌え | シリアス | 狂気 | 恐怖 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
90 | 70 | 40 | 70 | 20 | 90 | 90 | 100 |