ヒトカタノオウ ヲルノモリ

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ブランド

Artel Team Prefab

評価

ジャンル

伝奇ノベル

発売日

2006/08/31

HDD

400MB以上

価格

2940円

原画

おすぎ、ちょちょ

メディア

インターネット

シナリオ

柳はと

音声

有り

モード

CG、Hシーン鑑賞

プレイ時間

約11時間

備考

DL販売 『ギュッと!』

あらすじ

欠けてしまった夢の中で覚えているのは、ほんの僅かな幼い思い。儚くも血に塗れた夢が意味することが何なのか? ようようにして思い出せたのは、ミズハという少女の名前。歪なその夢は、年月を重ねるごとに鮮明になっていた。――何も知らず、何もわからないまま、主人公は日々の日常を生きていた。屋敷を取り仕切る咲月は相変わらずの様子で愛想もなし。新しい家族の奈緒は世間知らずで恐いものなしで、少し危なっかしい。少し普通とズレた、そんな日常の温かさ。――それが、いつまでも続く本当なのだと思っていた。九天の空に鳴り響く花火の音は、在ったはずの日常の終わりを告げる。辿り着いた夜の底で、主人公が見る色は誰の色なのか――。人と妖の戦いの最中へと主人公は足を踏み入れた。

シナリオ

人間と妖(あやかし)と呼ばれる人外の存在との戦いを描いた伝奇サスペンス。この「ヲルノモリ編」では妖側の姫巫女「ミズハ」をメインヒロインにして物語が紡がれます。端的に言えば、人側の襲撃をかわしながら三種の神器を集めて、伝説に謳われる理想の世界を築き上げる、神話を絡めたファンタジー設定です。当然、日本神話関係の難解な用語も出てきます。でも、その過程をさまざまな演出で盛り上げてくれるのでかなり楽しめました。

序盤のマッタリ展開から一転して中盤以降は修羅場の連続です。キャラが少ないわりに起伏が多く、ヒロイン視点を取り入れる等、随所に読ませるシーンがあるので飽きさせません。シナリオも無駄無く書かれているのでストレス無く読破できました。狂気に染まって猟奇的に豹変するキャラ達もホラー要素満載で新鮮でした。タイトルにもなっている「ヒトカタ」とは何なのか? 終盤に衝撃の事実が明らかにされます。サラッと楽しめて余韻が残る短編ノベルを探していただけに、これは予想外のクリティカルヒットでした。

システム

画面全体にテキスト表示され選択肢で分岐するビジュアルノベル。と言ってもスタッフロールが流れるエンディングは2種類しかなく、他はバッドエンドが2種類だけなので殆ど一本道ですね。ツールは吉里吉里かな? 普通に読み進めるには特に問題なし。ジョイバッドをマウスみたいに使えたりして結構いぢってるように見えますが、ゲーム起動時に毎回データフォルダの選択画面を表示させるのは、ウザイのでやめて欲しかった。それと、メッセージウインドウ消去が1クリックで出来なかったり、音楽鑑賞モードが無いのは残念。バックログはホイール対応で音声の再生可。既読スキップ速度は普通。

グラフィック

鑑賞モードによるとイベントCGは差分を除いて26枚。その内、エロCGが4枚。質は問題なく良いのですが枚数が少ないのが残念ですね。でも、イベントCGのセンスは抜群です。奈緒のTシャツが水に濡れたシーンでの微妙な透け具合等、かなり丁寧に描かれていました。夜の妖しげで不気味な世界を表現する薄暗い背景を含めて、淡い薄茶色というかセピア風の幻想的な彩色が独自の雰囲気を醸し出しています。

あと、戦闘シーンで魅せるズーム表示を多用した迫力ある構図がかっこいいです。血だらけの立ち絵や鮮やかに流れる血しぶき等、スプラッター系の演出も新鮮でした。又、カットインを多用して戦闘シーンを熱く盛り上げてくれます。OPムービーが無いのは寂しいけど。

サウンド

全10曲。曲数は少ないですが結構良い出来かと。民俗音楽というか和風の弦楽器で奏でられる音色が和ませてくれます。特にタイトル画面で流れるせつない曲がお気に入り。エンディングで流れるアレンジバージョンもスピード感があってかっこいい。扉を開く音やガラスが割れる音等、効果音もリアルでグッド。

Hシーン

本番はミズハのみで終盤に一回だけ。濃度は薄いですが扇情的なCGは好みです。チュパ音や挿入ピストン時のクチュ音もリアル。「ひっひっぃいっ!」って感じに壊れる、バッドエンドでの陵辱描写や喘ぎ声等も良いです。でも、如何せんCG枚数が少なすぎますね。(汗)

キャラ

お気に入りは・・・ろり×2=クシビたん。(爆) つーか、ちょい役で使い捨てるのは勿体無い。

あのクシビたんの扱いは許せん!(を

そう、彼女こそ真のヒロインになる素質があるのです。ロリ燃料を上手く使えば萌え度倍増必至なだけに惜しまれます。クシビたんルートを追加して欲しかったと本心で思う。(ぇ

クシビ:「あちし、ロリっ子なの?」
 ヤト:「はぁ? 真性はオマエしかいねぇだろ!」

ミズハ CV:桃井いちご (60%)
本作のメインヒロインで妖を束ね導く姫巫女。

黒羽奈緒(くろば なお) CV:倉田まりや (60%)
世間知らずで無邪気な天然少女。妖を狩ることに執着する。ちとロリ風味?

五十鈴 咲月(いすず さつき) CV:杞梨 (50%)
八坂の一族を率いて妖と戦う謎の少女。クールかつ妖艶なオーラが漂う。

八坂 唯(やつさか ゆい) CV:越智 悠 (30%)
力失いし八坂の偶像。

総評

読ませるシナリオ、CG、音楽共にバランス良く配合された逸品で、伝奇モノが好きな私は十分楽しめました。ただ、萌えとギャグが弱いので日常会話の味付け不足は感じます。それに、シリアスで猟奇的な描写が随所に出てくる異質な作品なので、かなり読み手を選ぶかも。まぁ、ボリューム自体は小粒でも、ピリッと辛い香辛料を多く混ぜてあるので、舌が肥えた美食家でもひょっとしたら新鮮に味わえるかもしれません。

ぶっちゃけ満腹にはなりませんが、食べ過ぎずに済むので健康にはこれぐらいが丁度いいかも。DL専売で低価格なので、満足度から算出したコストパフォーマンスは、それほど悪くないと思います。何気に奈緒をメインヒロインにして、人側の視点で描かれた「アカシノクニ編」も気になるのですが、二本読破すると普通の作品ぐらいの時間がかかりそうだったのでやめました。時間に余裕が出来たら読むかもしれませんが…。

ちなみに「ヲルノモリ編」と「アカシノクニ編」の両方を収録したパッケージ版も、2007年2月末頃に5800円で発売予定とか。2本とも読破される予定の方は選択肢が増えるので朗報かと。

(JavaScript有効時)

ヒトカタノオウ ヲルノモリ

シナリオ

システム

CG

音楽

萌え

エロ

燃え

狂気

80

70

70

75

55

30

75

80



Update 2006/12/29  Copyright © yowamax