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いちょうの舞う頃
ブランド Types 評価
ジャンル 学園恋愛ビジュアルノベル 発売日 1998/10/09
動作OS Win95/98 価格 8800円
HDD容量 90MB以上 メディア CD-ROM
原画 わがすりあ狂介 BGM CD-DA
シナリオ 林ふみと 音声 無し
その他 CG・音楽鑑賞、マウスパッド付属 プレイ時間 約12時間

購入の経緯
ネットで結構評判が良かったし、パッケージに”キュンと切ない感動を約束します”って書かれてたら、デフォで突撃するしか…。

突撃結果
Σ(○□○;……あれれ!? ごく普通の凡作って感じッスね。
CGやシステムに古ゲーの匂いがプンプンと…。(-_-;)

あらすじ
幼い日に交わした約束。恋と友情の狭間で揺れる十代の心。傷付け合い戸惑いながら、それでもみんな大人になっていく。素直になりたい素直になれない。本当はずっと言いたかった。”好きだ”って。想いあっていてもわかりあえない。せつない。もどかしい。そんな二人の奏でる不器用な恋愛物語。また、いちょうの舞う季節がやってくる。

シナリオ
自宅と学校を行き来する日常描写が淡々と続く学園物です。主人公が鈍感で不器用なところは純愛系のお約束ですが、秋の恋愛をテーマにしてるのは珍しいですね。でも、その代償としてインパクトのあるイベントを挿入出来ないと言う罠に嵌ってしまった気もします。非現実的な設定の無い正統派純愛ノベルなだけに、尚更、ストーリーが平凡すぎて物足りなさを感じてしまうのは私だけでしょうか。(^^;

毎朝、妹の友美が起こしてくれるところは、エロゲーのデフォ?(苦笑)
最初、幼なじみのお節介を鬱陶しがって素っ気無い態度をとっていた主人公が、次第に惹かれていき素直に想いを受け入れるようになるところは、まさに王道ですな。お互いに傷付け合いながら自分の本当の気持ちに気付いていく。ただの幼なじみから恋愛感情が芽生えるまでの過程が、マニュアル通りにまったりと描かれています。ですが、唐突すぎる展開はかなり不自然です。

日常会話は、ストレス無くテンポ良く進むのは良いのですが、内容が喧嘩したり仲直りしたりと、特に面白みも無くギャグもいまいち。終盤に山場も一応ありますが破壊力は弱いです。

システム
オーソドックスなADV。テキスト表示は画面全体に表示されるビジュアルノベル形式。でも、いまいち使い難いね。既読スキップは遅いし読み返しが無いのは痛い。毎回ウインドウモードで起動されるので、フルスクリーンモードに切り替える作業がめんどくさい。メッセージウインドウを消去するのに、いちいちメニューから選択を強いられるのは不便。学校のチャイムの音をスキップ出来ないのは、ちとイライラしました。

グラフィック
イベントCGは全64枚。ちと枚数が少ないですな。
ヒロイン達のデザインがあんまり可愛くない。線も荒くてしょぼいし、あの無機質な表情は違和感あってダメダメ。何とも勿体無いですな。背景のいちょう並木や草木の絵は、乱雑に絵の具で描いたみたいな感じ。建物等は問題ないレベル。

サウンド
全25曲。結構、色々なタイプの曲があります。しんみりした曲がなかなかいい感じ。
EDテーマの「Autumn Breeze」はヴォーカル入り。ルパン三世のEDで流れそうな、しっとりとした感じの曲。途中に挿入されたラップも新鮮。夜のBGMに合いそう。

「いちょうの舞う頃」はスローテンポなピアノ曲。いや〜癒されますな。
「明るい未来」は、どこかチャイナを彷彿させるリズム感が心地良いです。
結ばれた時に流れる「告白」や、自分の気持ちに気付いた時に流れる「真実の激走」は、ちと流し方がわざとらしい気もしますが、壮大で幻想的な感じでインパクトあった。

でも、音声が無いのは残念です。古ゲーだから仕方ないけど…。(^^;

Hシーン
各ヒロインごとに4枚程度。あっさりしていて極薄です。( つД`)
局部のモザイクは有りますが汁表現はテキストのみ。絵も線の荒さが目立ちます。しかも音声無しでチュパ音や喘ぎ声も文字表現で、何だか味気ないね。テキストも淡白で激しく萌え不足だし臨場感が乏しいです。と言うか、一体化した後の描写が早急すぎるし、バージンだったのにいきなり喘ぎ声ってのも…。(汗)

キャラ  ( )内の数値は萌え度
親友の勝典はいいやつだねぇ。
不良主婦の温子さんや妹の友美は攻略出来ないのであしからず。(ぉ
同級生のつぐみちゃんの絵が無いのは何故?萌えキャラだと思ったのに…(T.T)

吉沢 まこと (55%)
主人公より一つ年上の幼なじみ。家が隣同士。
お姉さんぶって直ぐに主人公にお節介をやきたがる。一途なところがいいね。

綾瀬 杏子 (55%)
茜ヶ丘学院で一番の美人。ラクロス部の鬼キャプテン。まさに姐御。
気品があり時々見せる優しさに下級生の女子からも絶大な人気。

若月 みやこ (50%)
内気で地味な眼鏡っ娘。泣き虫でいつもおどおどしている。
自分を変えたいが父親に逆らう勇気が持てない。親友の千枝とは大の仲良し。

松山 千枝 (60%)
ラクロスに燃えるスポーツ少女。気が強く頑固で何事にも一生懸命。
自分のことは後回しにして、みやこにおせっかいをやく元気娘。

総評
キャラデザが可愛くないとか背景の絵がしょぼいのは当然だけど、一番の問題はシナリオの弱さ。音楽が結構いい感じなだけに勿体無いなぁ。いくら恋純愛を描いても萌え無ければ意味無し。音声が入ってたら多少、萌えポイントは改善されたかもしれないけど…。(苦笑)

淡々と一日が過ぎていくのでテンポは良いけど、イベント数不足で感情移入出来ないし、感動も薄い。純愛系メディアは世の中に氾濫しているだけに、よっぽど斬新な趣向でも無いと心に残らないと思う今日この頃。まぁ、そんなに長いゲームでも無いので暇つぶしには良いかもね。

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いちょうの舞う頃

+++update:2003/06/01+++
シナリオ システム CG 音楽 萌え エロ
60 65 60 80 55 30

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