メーカー | D.O. | 評価 | 9 |
ジャンル | 恋愛ADV | 発売日 | 2002/12/27 |
メディア | フルセット版:DVD-ROM×1 アップデート版:CD-ROM×3 |
価格 | 9800円 6800円 |
動作OS | Win98/Me/2000/XP | HDD容量 | 約1.8GB |
原画 | 福永ユミ | BGM | PCM |
シナリオ | 山田一 | 音声 | 有り |
その他 | CG・音楽・Hシーン鑑賞 | プレイ時間 | 約40時間 |
付属品 | フェイスタオル、マキシシングルCD、マウスパッド、マグカップ ポストカード、メモパッド、キャラクターブック |
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備考 | DL販売 『ギュッと!』 |
★★★ 感想 ★★★ |
とにかく箱がデカすぎて場所とるっちゅうねん!(ぉ アップデート版で6800円は割高に感じたけど、ゲーム内容が良かったので元は取れたかと。出来るならコレクターズアイテムの数を減らして3800円ぐらいで出して欲しかった。つーか、マキシCD以外はいらんでしょ。^_^; フルコンプまで長かったけど、時間を費やす価値のある面白さでした。 とにかくシナリオが素晴らしい! 笑いと涙と感動の物語に大満足。 |
◆あらすじ |
幼い頃の出来事が原因で人間不振に陥る主人公の司。 彼は家族の温もりをを知らずに育った為に家族愛への憧れは人一倍強い。 ある日、司は路地裏で一人の行き倒れの少女を拾うことになる。 それをきっかけに、司の周りには次々と問題ありげな人々が集まってきた。 そんな中、集まった者の一人がある計画を提案する。 赤の他人同士が生きる為に結束する互助計画である「家族計画」だ。 今まで1人で生き抜いてきた司だったが家族の温もりに触れるうちに…。 |
◆シナリオ |
家族に問題を抱える他人同士が集まって共同生活するお話。 家族の絆をテーマにした本作品は、家族の繋がりを必死で守ろうとリアルでは赤の他人である人達が協力し合って、難局を打開しようとする様子に心を打たれました。 過去のトラウマが原因で最初は他人との繋がりを頑なに拒んで一定の距離を置く司が、家族愛に触れるうちに段階的に心の扉を開き幸福感に満たされて行く様子も、精細な心理描写と共に丁寧に描かれています。しかも、次から次へと発生するイベントの効果で長時間のプレイを飽きさせません。登場キャラが生き生きと描かれていて日常会話も十分楽しいです。 終盤、徐々に亀裂が入っていく家族達。「家族の絆はその程度のものなのか?」と苦悩する司の感情がリアルに伝わって来ます。…と言っても最近のエロゲー主人公のようにネチネチと鬱状態に陥らないのでご安心を。家族の絆が修復されパズルが完成した時の感動が、今も尚、痛烈に心に焼きついています。 山田一さんの作品は「加奈」や「星ぷら」でもかなり泣けたのですが、この「家族計画」でも泣かせるポイントは抜群です。各キャラ毎にしっかりと山場があり、涙の後にスッキリとハッピーエンドで閉幕するところにも好感を持てました。家族とは冷暖房完備の親切で快適な究極のシステムだと納得させられるシナリオは秀逸。ホームドラマを観た後のような余韻を味わえ、家族の有り難みが強く心の中に浸透しました。 |
◆システム |
オーソドックスな紙芝居形式のADV。 普通に使うには問題は無いのですが、もう少し頑張って欲しいところ。 一番の不満点はメッセージ履歴が使えなかった事。 メニュー上には表示されるのにクリック不可能。…もしかしてバグ? たまに使える時もあるけど原因不明。(汗) 既読スキップは高速ですが、終盤は機能しないことが多いです。 テキスト量が膨大なだけに少しでも共通部分はスキップしたかったところ。 故にCTRLキーでの強制スキップを多用しました。(涙) 長い文章の場合、CVと連動して自動的に次ページが表示される機能は良かった。 |
◆グラフィック |
派手な演出が無く、静止画主体なのでビジュアル的には地味かと。 主要ポイントでアニメ等を挿入して盛り上げて欲しかった。 ・立ち絵 メインキャラは、きっちり描き分けが出来ていて覚えやすいです。 サブキャラはションボリな絵が多いです。 全体的に萌え〜な感じの絵柄では無いのが少々残念。 ・背景 普通かな。クレヨンで描いたような塗りには荒く感じる部分も多かったけど。 ・イベントCG 鑑賞モードによると、パターン違いを除いて全88枚。 なかなか綺麗な仕上がりかと。テキスト量が多いのでもう少し枚数が欲しい。 ・OPムービー 感動の物語の幕開けにピッタリですが普通の出来です。 テーマソングとマッチしているのは良いです。 |
◆サウンド |
全26曲。OP・EDはボーカル入りです。 I'veサウンドですが自然に聴ける心地良さがありました。 家族の温もりを表現する為なのか、ほのぼのした曲が多いです。落ち込む時は暗い曲、緊迫した場面では背筋の凍るような曲等、各イベント毎にメリハリのある曲が使用されている点も良いです。 ・「同じ空の下で」 OPテーマ。典型的な萌えゲーソングで結構好き。 フルコンプしてから、改めて聴き直してみると良い曲だなと実感。 ・「夏の情景」 一番のお気に入り。このゲームの雰囲気にピッタリ。 スローテンポで、しっとりと静かに奏でられる癒し系ソング。 ほのぼのした家族生活が目に浮かぶようです。 ・「貝殻」「君を想う時」 どちらもOPテーマのアレンジで、お約束のオルゴール&スローテンポ。 回想シーンや泣かせる場面では必ず流れるので感動も増大。 ・「philosophr」 EDテーマ。透明感のあるヴォイスとサビの盛り上がりが絶妙。 追加されたCVは文句無し。特に違和感も無く、より感情移入出来るかと。 |
◆Hシーン |
純愛系で薄いですな。CG枚数は1キャラあたり2、3枚程度。 喘ぎ声や絵もいまいち。もっとエロいシチュが欲しかった。 特に末莉とは4回も出来るのですが、明らかにCG不足。 でも、ちょっとマテ! 末莉って中○生では? (・:゚д゚:・)ハァハァ 炉スキーの方は迷わず「末莉」をおやつに…。(笑) |
◆キャラ(括弧内の数値は萌え度) |
お気に入りは「末莉」。理由は…ナイショ。(笑) 何なら「小夜ちゃん」でもイイけど…。(ゴホゴホっ) メインキャラは皆、個性豊かで楽しい♪ もう、家族ちゃんこ状態。 サブキャラでは「寛」の壊れっぷりが最高! まさに、既知外! 寛がボケて司がツッコむ、そんなコントみたいなやり取りが面白い。 古臭いギャグのオンパレードも妙にツボ。濃ゆいダシ出てます。(汁) ■高屋敷 青葉 (65%) とにかく気が強く我が道を行く姐さん。「うるさい黙れ」が決め台詞。 気に入らない人間を魔女も真っ青な毒舌で奈落の底に蹴落とす。 とにかく北都南さんは嵌りすぎでふ。…(+_+)ガクガクブルブル ■高屋敷 準 (60%) 金の亡者。人見知りが激しくいつもボソボソと喋る。 眼鏡を外した方がプリティでふ。某カロリーメ○トが主食。 ■高屋敷 春花 (75%) 脳天気で食欲旺盛。按摩が得意なチャイナっ娘。ぎこちない日本語もツボ。 ボクの御子息も昇天するまで按摩してほすぃ♪(;´д⊂) ■高屋敷 末莉 (80%) 不遇な環境で育ったドジで素直な少女。泣き虫な性格に萌え〜♪ 炉利&スク水〜キタ━(゚∀゚)━! こんな妹ほすぃ…。(;´Д`) ちびっ子を苛めるやつは許さん! 末莉は俺が守る!(を 彼女の真の笑顔は最高のご褒美でした。 ■高屋敷 真純 (50%) 気弱で主体性なし。寂しがりやで一人では生きられない。 必殺技は巨乳爆弾…(・:゚д゚:・) |
◆総評 |
家族と言う集団システムに対する模範解答を提示した作品。 まさにお茶の間で繰り広げられる、ほのぼのとした家族の団らんは憩いの一時。 時間に追われる現代社会に於いて家族生活を振り返るきっかけを与えてくれるかと。 プレイ後は少なからず「家族の絆」について考えさせられることになると思います。 本作はHシーンを排除してコンシューマに移植しても十分通用する内容ですよ。 つーか、Hシーンの必要性を感じるのは「準」ぐらいですから何とかなるのでは? シナリオと音楽の相乗効果で感動必至。格の違いを見せ付けた癒し系の超良作。 長いゲームなので時間がある時にゆっくりプレイして欲しい。 (Javaを無効にしていると表示できません) +++update:2003/01/12+++ |
シナリオ | システム | CG | 音楽 | エロ | 萌え | 笑い | 感動 |
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90 | 70 | 70 | 80 | 50 | 70 | 85 | 90 |