ブランド | ライアーソフト | 評価 | 8 |
ジャンル | インモラル・ホラーADV | 動作OS | Win95/98/Me |
発売日 | 2002/02/08 | 価格 | 8800円 |
HDD容量 | 最小300MB/最大600MB | メディア | CD-ROM×2 |
原画 | 中村哲也 | BGM | CD-DA |
シナリオ | 星空めてお、睦月たたら、高尾登山 | 音声 | 一部有り |
モード | CG・音楽・シーン鑑賞 | プレイ時間 | 約12時間 |
備考 | DL販売 『ギュッと!』 |
◆購入の経緯 |
たまにはダークな作品もプレイしないと栄養が偏るので捕獲しました。 |
◆突撃結果 |
流石ホラー!背筋がゾクゾクして病み付きになる腐り電波が最高!(意味不明) この腐りゆく世界に嵌るとなかなか抜け出せないぜ!腐り音楽中毒必至!(ぉ |
◆あらすじ |
父親と妹が怪死を遂げたショックで記憶喪失となった主人公は、療養のために故郷の町へと戻る。そこで主人公は「蔵女」と呼ばれる妹に瓜二つの少女と出逢う。家族や友人は、うわべでは彼の身を案じながらも罪の意識を心に潜ませている。そんな人々に蔵女は肉欲と狂気を与え崩壊させていく。記憶と現実の境界が揺らぎ、喪失感と、蘇る恐怖との狭間に葛藤しながら、やがて全ての記憶を取り戻し、赤い雪が降り積もる中、世界が死の静寂に包まれる……。 |
◆シナリオ |
古来から伝承され続けた、人を腐らせる「腐り姫の伝説」の謎を解明する物語。 抜け落ちた記憶に違和感を抱く主人公が、生まれ故郷「とうかんもり」で過ごす4日間を繰り返すことによって、一つ一つ失った記憶を取り戻していきます。そこで全ての記憶を取り戻した時に物語の核心へと誘われ衝撃の事実が明らかになります。 プレイする度に徐々に謎が解けていき、次の展開が気になるように洗脳するシナリオ構成は良く出来ていると思います。忘却した記憶の再生が刃となって主人公の心を傷つける等、記憶が鮮明になるにつれ感情が揺さぶられ苦悩し恐怖する様子を生々しく伝えるテキストも上手いです。あと、中だるみを感じず飽きずにプレイ出来た点も良かったです。 |
◆システム |
リーフの「痕」のように繰り返しプレイを強いられるタイプのオーソドックスなADVですが、特に動作に問題無し。プレイする度に違った展開になり重複した部分が殆ど無かったのには驚きました。次の選択肢まで瞬時にジャンプ出来る既読スキップは便利。読み返し機能がマウスホイールに対応してる点も良いですね。音声の再生は出来ませんが…。(^^; ゲーム内容をギャグを交えて解説してくれるお笑いモード「盲点」は笑えるね。 私は常にOnでしたが、シリアスな世界観を壊されたくない方はOffが良いかと。 |
◆グラフィック |
イベントCGは鑑賞モードによるとパターン違いを除いて92枚。その内Hシーンは34枚。フルスクリーンサイズで表示されます。どれも薄暗くてミステリアスな感じが出ていて結構良かったのですが、枚数的には少ないように感じました。真相をぼかして断片的に絵を見せる演出は凝ってましたね。 キャラデザはホラーもの特有の冷たく癖のある絵柄でかなり違和感を感じたけど、恐怖を助長する効果はあったかと。キャラごとの描き分けもしっかり出来ていてシリアスな内容ともマッチしていました。立ち絵は主線が太くて可愛くないですが、イベントCGは結構気合いを感じました。やっぱエロが入ると綺麗になるんですね。これも「とうかんもり」の魔力?(苦笑) 背景は上下が切れたワイドスクリーン表示。通常のバストアップの立ち絵とは別に、風景の中にチップキャラを違和感無く合成して一体化させる描画方法は新鮮。毎回バックで降り積もる赤い雪も綺麗で印象的。隔離された世界を一層不気味に演出しています。ベッタリ着色せずにフリーハンドで描いた絵画のように薄暗く乱暴に塗られた色彩は逆に新鮮ですね。自然に溶け込んだ寂しげで風情のある田舎の風景は「果てしなく青いこの空の下で」を思い出します。 OPムービーは地味だけど、ナレーションと共に表示される、古い映写機で撮影した映画のように乱れた映像が、ホラー映画特有の古風な雰囲気を醸し出して渋いです。 |
◆サウンド |
全20曲。ボーカル入りが無いのが寂しいですがこの完成度は素晴らしい! 数あるエロゲーソングの中でもトップクラスの出来かと。ゲームに音楽は重要な要素だなと改めて実感させられました。折戸サウンドを彷彿させる、もの悲しさを表現しつつも摩訶不思議な癒し効果があり聴き心地最高。又、シリアスな内容にマッチした幻想的なホラーサウンドが伝奇物特有のおどろおどろしさを精密に再現。 鳥や虫の鳴き声、錆付いた扉を開く時の効果音は臨場感ありますね。 音声はHシーン以外のイベントでは、一部のイベントでしか聞けません。 やっぱ音声が急に消えると違和感ありますね。フルボイスにして欲しかった。 −お気に入り曲− 「翠の森」…未知の音色と言うのか田舎町にピッタリ。心地良くて癒されます。 「腐り姫伝説」…坂本龍一の曲に似た哀愁が漂いながらも神秘的な感じが良いです。 「氷雨」…悲しみ溢れる音が心に沁みます。何回聴いても飽きません。 |
◆Hシーン |
ホラーの真骨頂、淫乱な描写と怒涛の喘ぎ声ラッシュは強烈! 陵辱指数はそんなに高くないけど、壊れたときの裏返った声がエロいです。勿論、ちゃんと汁描写やチュパ音もあるので安心。怪しげな雰囲気を漂わすテキストも丁寧に書かれていて、まさにインモラル! 遂に禁断の世界への扉を開いたのか? 樹里タン怖すぎ!(((((;゚д゚)))))ガクガク 記憶の混乱でトリップする等、曖昧な世界特有の怪しさが漂ってますね。一応、deja vuとして逃げ道を作っていますがぶっちゃけ近親相姦あります。禁忌の匂いがエロさを増幅させてますな。無謀な挑戦とも思えるインモラルな実妹プレイを思う存分堪能しましょう。ロリ好きなら淫乱な蔵女タンもどうぞ。(爆) |
◆キャラ ( )内の数値は萌え度 |
どのキャラも狂気の目が怖いです。主人公は顔色悪すぎて妙にリアル。^-^; やっぱ、壊れた芳野さんが一番インパクトあったな。 ■蔵女 CV:YUKI (60%) 実妹「樹里」と同じ姿の古風で神出鬼没なロリ少女。(´Д`;ハァハァ 中指の爪で人々を腐らせて赤い雪を降らす恐怖の力を持つ。 ■簸川芳野 CV:かわしまりの (45%) 主人公の義母で盲目の麗人。ホラー物特有の淫乱な感じが(・∀・)イイ! どこか妖怪人間ベラを彷彿させますな。Σ(゚Д゚;) ■簸川潤 CV:金田まひる (50%) 主人公の義妹。いつもヘッドホンを身に着けている。 気が強く怒りっぽいけど照れた表情がいいね。見た目は捻くれた少年っぽいけど。 ■簸川夏生 CV:西田こむぎ (55%) 主人公の従姉で幼なじみ。明るくてざっくばらんな性格。町役場勤務。 もしかして元スケバン? 夏生おねいさんに折檻されるなら本望ッス。(爆 ■伊勢きりこ CV:椎名奏子 (40%) 大学の同級生で自称恋人。生まれつき足が不自由。 エロゲーの定番、ストーカー眼鏡っ娘見参!(何) |
◆総評 |
ダークな世界に癒し系の綺麗な音楽が融合したシナリオ重視の伝奇ホラー。 精密機械のように完成されたホラーワールドは凄いとしか言いようがない。 笑点のパロディ「盲点」も古臭いネタがアホ過ぎて息抜きに最適。 万人向けの内容とは言えませんが私的には良作。 萌えなんか不要だから、とにかくダーク燃料補給させろ!って方にお勧め。 (Javaを無効にしていると表示できません) +++update:2003/08/16+++ |
シナリオ | システム | CG | 音楽 | 萌え | エロ | ダーク |
---|---|---|---|---|---|---|
90 | 80 | 70 | 90 | 50 | 80 | 90 |