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マクスウェルの悪魔
ブランド WoS 評価
ジャンル 学園純愛ビジュアルノベル 発売日 2005/03/21
動作OS Win98SE/Me/2000/XP 価格 1000円
HDD容量 500MB以上 メディア CD-ROM
原画 九神ツカサ BGM PCM
シナリオ LPFB弐号 音声 無し
モード CG、音楽鑑賞 プレイ時間 約10時間
備考 同人ソフト

はじめに
本作は同人ショップに「ひぐらし…」を捕獲しに行った時に、価格の安さに釣られてゲットしました。異質なタイトルに一抹の不安を覚えながら突撃したのですが…。

突撃結果
予想外に楽しめたので購入して良かったです。

あらすじ
三浦哲司は平凡な高校生。彼が毎晩のように見る奇妙な夢が、学園生活を送る中で日に日に現実味を帯びてくる。そしてある日、マクスウェルの悪魔の干渉によって、混沌の鎖を断ち切り、閉ざされた扉が開かれる。

シナリオ
前半はオーソドックスな学園ラブコメですが後半はシリアスな展開に突入します。難解で特異な世界観とSFチックな謎解き要素が盛り込まれていることもあって、かなり読み応えがありました。主人公がよくあるぶっ壊れキャラですから鬱な展開にはなりませんが、まったりした会話やマニアックすぎて寒いギャグに耐えられない人は、かなり拒絶反応を起こすかもしれません。

そう、滑りまくるギャグのオンパレードに凍える試練を味わえます。しかし、マニアックなネタが多いですね。これは、ヲタ世界にどっぷり浸かった廃人さんに照準を合わせているとしか思えません。 何故か違和感なく受け入れられる自分のダメさ加減を再認識させられたり…。(^^;

キャラごとのシナリオは短く、質にもバラツキがありますが、ヒロインをクリアするごとに徐々にパズルが解けていく設定は中毒性がありますね。読み進めていくうちに話の全体像が見えてくると不思議と嵌ってしまいました。特に那由佳や柚茉ルートは切ないシナリオで涙腺が緩みそうになるぐらい感動できました。

テキストに難解な専門用語がしばしば出てきますが、全体的には結構読みやすい方だと思います。特にニトロプラスのハローワールドのようなSFものが好きな私にはかなりツボに嵌りました。ただ、戦闘シーンは淡白ですね。迫力ある燃えバトルが展開されれば、もっと盛り上がったんじゃないでしょうか。

何気にクリア後も謎が残り、強烈な爽快感を味わえないのが残念です。おまけシナリオを読むとある程度は全体像が把握できますが、ケイ、TK、金色の蝶等の役割が説明不足なのは気になります。未回収な伏線も多く残っているので、出来れば真相を説明した追加シナリオを出してスッキリさせて欲しいですね。「マクスウェルの悪魔〜解〜」とか出ないですかねぇ。(何)

でも、本作に「マクスウェルの悪魔」というタイトルは、いまいちピンときませんね。(汗

システム
フリーソフトの吉里吉里2を使っています。普通に使うには特に問題なく動作しましたが、ちとフラグ判定が甘く、未読をスキップしたりロード時に結構前のテキストに戻されたりするのが気になりました。キャラ達の会話はメッセージウインドウに、状況説明等は画面全体に表示するビジュアルノベル形式です。フォントサイズを変化させて感情表現するのは効果的でした。

既読スキップは高速。マウスホイール対応バックログ装備。ディスクレス起動可。あと、EDムービーがフラッシュで作られているのでフラッシュプレイヤーが必須です。うちのOSはMeなのでVer5が入っていたのですが、ホワイト画面で固まって再生されなかったです。(汗)  最新版のVer7に更新すると正常に動きました。

グラフィック
鑑賞モードによるとイベントCGは差分を除いて30枚。特に問題ない質なんですが枚数は物足りないです。何か背景のベッドに立ち絵を重ねて、寝転んでいるように偽装するへんてこな絵がありました。(苦笑) イベントCGを挿入したら盛り上がる場面が多々見受けられただけに残念です。

背景は3Dで描かれているので無機質な感じがしますが、見た目は綺麗で枚数もそこそこありそうです。ただ、多角形で丸みがないゴリゴリした椅子が気になりました。

立ち絵のパターンも豊富。頻繁に表情が変化しますし、裸体まで用意されています。キャラデザは萌え電波が微弱で、そんなに可愛い感じはしませんが、柚茉や亜耶のスレンダーなボディはイイです。

OPムービーはかっこいいですね。特に文字をグリグリ動かす演出が良かったです。

サウンド
全21曲。学園モノ特有の賑やかな曲、まったりと眠気を誘う曲、幻想的な曲等、色々な音楽を楽しめますがBGMとしては地味な感じがします。お気に入りは戦闘シーンで流れる「鶏合」。スピード感のある曲でイベントとマッチしていて聴き心地が良いです。効果音はちょっとインパクトが弱いかも。

──ボーカル曲紹介(歌:NAYUTA)──
・箱の中の悪魔
OPテーマ。細くて透明感のある声質と、初々しくてぎこちない歌い方がイイかも。ファルセットの多用はしんどそうだけど。

・さいごのねがい
EDテーマ。スローテンポで癒される感じが落ち着きます。

Hシーン
Hシーンがあるヒロインは4人で終盤に一回づつですが、違和感を感じるシーンもありました。特に珠姫は恋愛の過程を省略して突然Hシーンに突入したりして強引すぎるような気がします。でも、全体的にテキストは丁寧ですし、イチャイチャしながらの初々しい会話は結構萌えました。

エロCGは差分を除いて1キャラ2、3枚で計10枚。純愛系なので和姦のみで濃度は薄いです。正常位の他にバリエーションとしては、手淫、フェラ、素股、パイズリ、放尿等がありますが、どれも平凡なシチュエーションでインパクトは弱いかと。もっと汁描写を濃くして、チュパ音を追加して、エロボイスで喘いでくれ〜!(爆) 

実妹との萌えっちぃキタ━━━(・∀・)━━━!!
亜耶たんがエロ可愛いよ〜。はぅっ、実妹にミルクを搾り取られる漢の浪漫を堪能しました。そう、禁忌にこそエロゲーの真価が発揮されるのです。でも、貫通式はオアズケですか…。(をぃ)

残念なことにHシーンが無くて潜在能力を発揮できないキャラが多いです。(苦笑)
美人保健医レモンちゃんに調教されたかったよ〜。
クールで可愛い椎名たんにもお仕置きされたかったよ〜。
でも、双子姉妹との3Pが何でないの? 定食屋のメニューに姉妹丼は必須でしょ。

キャラ  ( )内の数値は萌え度
お気に入りは小池クン。アフォ電波垂れ流しなのがイイね。
ビバ!メガネマン! 君の濃ゆい妄想でぶっ壊れメーターがレッドゾーン突入さ。
何で攻略ルートがないんだYO〜っっ! もう眼鏡を外した君にメロメロなのに。(違
毒牙で主人公を餌食にする掘りあいシナリオきぼん。(・_・)☆ヾ(^^ )なんでやねん!

上條那由佳[かみじょう・なゆか] (70%)
主人公の幼馴染。優柔不断なメインヒロイン。シュークリームが好物。
いつも「哲っちゃん」と呼んでくれる。ツインテール萌え〜♪

月杜柚茉[つきもり・ゆま] (65%)
主人公の同級生。いつもニコニコ顔のろりっ娘キタ━━━(・∀・)━━━!!
つか、目が細すぎっしょ。何気に横線1本なんですけど。

楠瀬珠姫[くすのせ・たまき] (55%)
主人公の上級生。ナイスバディな謎の眼鏡っ娘。

三浦亜耶[みうら・あや] (65%)
主人公の実妹。スレンダーなバディが…(´Д`;ハァハァ
何故かボクのマイクを離さない……もう好きにしてちょ。(笑)

茅原椎奈[かやはら・しいな] (60%)
主人公の同級生。クールで素っ気無い謎の少女。読書が好き。

総評
結構面白いシナリオでした。感動、謎解き、寒いギャグと三拍子揃ってますね。(笑) 不可解な世界観が新鮮で、巷に氾濫した恋愛エロゲーと一線を画すものがあります。何気にエロや萌えが弱い等の粗い面も多々ありますが、奥が深いというか話が凝っていてかなり好きです。

コストパフォーマンスも良好。ちとシリアスで異質な切ない系のシナリオが好きな方にもお勧め。謎が未消化な点は気になりますが、某Ever17のようにクリア後の考察で盛り上がれそうな作品だと思います。

しかし、最近の同人ソフトは凄いですね。スタッフが2人のサークルですか…。こんな作品をリリース出来るなんて何か神懸り的な力を感じます。既に彼らはマクスウェルの悪魔に憑かれているのかも。(笑)

(Javaを無効にしていると表示できません)

マクスウェルの悪魔

update:2005/04/27
シナリオ システム CG 音楽 エロ 萌え 感動 謎解き
80 70 75 70 40 65 80 80

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