ブランド | Leaf | 評価 | 8 |
ジャンル | ビジュアルノベル | 発売日 | 2003/02/28 |
動作OS | Win98/2000/Me/XP | 価格 | 8800円 |
HDD容量 | 1GB以上 | メディア | CD-ROM×2 |
原画 | カワタヒサシ | BGM | PCM |
シナリオ | 永田和久、まるいたけし | 音声 | 無し |
モード | CG、音楽、シーン鑑賞 | プレイ時間 | 約30時間 |
備考 | 初回特典:主題歌マキシシングルCD |
◆はじめに |
トゥーハート2の前にリーフ大阪が満を持して投下した大作らしく、巷の評判も上々の今作も当然のように積んでたのでそろそろ崩していきます。 |
◆突撃結果 |
リーフサウンド炸裂!恐るべし底力!正統派ノベルとして十分面白かった。 |
◆あらすじ |
普段はごくごくフツーの学生である宗一。今日も今日とて、思い切り学校で惰眠を貪っている。そんな彼を「起きろバカ!」と明るい罵声で叩き起こすはいつものアイツ、皐月。巻き起こる大騒動、仲良く喧嘩する二人。「だめだめー」そこへのんびり割り込むのは、本人的には大慌てのゆかり……それはいつもの、ただの日常。 しかし、そんな普通の日々を揺るがせる小さなヒビ、それは大型船が次々と消失する謎の事件。夕暮れの街突如現れる謎の女……リサ=ヴィクセン。リサの出現をきっかけに、宗一はその事件に首を突っ込むことになる。 |
◆シナリオ |
世界一のエージェントである主人公が悪の力に立ち向かいながら、異質な謎を解明していくシリアスなハードボイルド。各シナリオで重複した部分が殆ど無いので、純粋なノベルとして飽きることなく十分堪能出来ました。 前半はラブコメ+燃え戦闘で良作レベルの作品かなって感じでしたが、後半で超良作レベルに評価が様変わりしました。あの切ない真相解明シナリオ(過去編)は素晴らしかったです。神話とかも絡んでくるのでめっちゃツボに嵌りました。終盤でゾクゾクさせてくれる怒涛の伏線回収は、まさにリーフの職人芸。 ヒロインごとに見ていくと、リサ、皐月、ゆかりのシナリオは良かったです。寒いコントのようなハイテンションでボケボケな日常会話も結構面白かったですし、エロゲーお約束の鈍感な主人公も健在でした。 でも、七海と夕菜のシナリオには肩透かしをくらいました。事件と直接関係しない番外イベント風味でメインの三人と比べると明らかに劣ります。特に、七海の扱いは勿体無い。萌えキャラ候補として一番期待していただけに、あのシナリオの薄っぺらさは痛恨の一撃かも。もうちょっとシチュを考えて捻りが欲しかったな。夕菜シナリオはアッサリしすぎてボリューム不足。 今回も伝統のアフォ臭いおまけシナリオにはワロタ。 |
◆システム |
テキストが画面全体に表示されるビジュアルノベル形式。フォントも大きくて読みやすいです。高速既読スキップとマウスホイール対応のバックログ装備。ロードが遅いのと選択肢でスキップが解除されるのはちょっと気になりましたが、ゲーム中は特に問題無く快適なシステムでした。それより、起動ディスクの認証が遅すぎてウザイです。 |
◆グラフィック |
イベントCGは鑑賞モードによるとパターン違いを除いて72枚。ハロワをプレイした後なのでちょっと物足りない気もしますが、それぞれの質はかなり良いです。自然なエフェクト処理、背景の回転、テキストの揺れ動き、立ち絵のスクロール、残光がかっこいい戦闘シーン等、ビジュアル的な演出が凝っているので、枚数の少なさはある程度カバー出来ていました。 特に背景は鮮やかな色彩で精細に描き込まれていてかなり綺麗。あの自然な立体感はもはや職人芸。キャラデザはアニメチックに描かれていますが、萌え萌えって感じでは無くて地味に癖があります。ちと太ももがデカくて違和感ありましたがミニスカ学生は美味しいかも。何気にロリ系の七海のデザインは好きだったり…。 OPムービーはそんなに派手じゃないですが、映画みたいな感じで結構良く出来てました。オプションで画質も選べます。ちなみに最高品質を選ぶと、うちのポンコツなマシンではカクカクしてダメポ。(汗 |
◆サウンド |
全40曲。流石はリーフサウンドって感じの臨場感溢れる曲がバラエティ豊かに詰め込まれています。心地良く身体に響く曲が感動的なイベントシーンにピッタリ。各キャラのテーマソングも絶妙にマッチ。ホラー映画で使用されるような、おどろおどろしい感じの曲や、クールでかっこいいノリノリの曲も熱い戦闘シーンを盛り上げてくれました。 ボーカル曲もよく出来ています。特にEDの流れ方は背筋にゾクゾクきて鳥肌もの。効果音も高音質で臨場感が出てました。でも、音声が無いのはめっちゃ残念。 −ボーカル曲紹介− ・Routes(歌:中山愛梨沙) OPテーマ。明るく爽やかな曲でムービーともマッチ。正統派エロゲーソング。 ・あなたを想いたい(歌:池田春菜) EDテーマ。しっとりした感じの曲。繊細なピアノで始まるイントロと憂いを帯びたボーカルが涙腺を心地良く刺激。淡々と歌ってるのが気になったけど声質はかなり好きです。でも、ピアノVerの方がせつなくウルウルきました。 ・君をのせて(歌:中山愛梨沙) ビギニングテーマ。ミディアムテンポ。ロック風に鳴り響くドラムと中低音域のボーカルがかっこいい。ギターVerもいい味出してました。 ・俺たち最高!!Osaka EM1 リーフ大阪スタッフが総力を結集して作った爆笑アフォラップ。 究極の毒電波です。聴いてしまうと耳が腐敗していくのでご注意を。(笑 |
◆Hシーン |
CGはパターン違いを除いて20枚程。和姦のみで陵辱シーンはありません。濃度は純愛系標準より薄いです。テキストもアッサリしてますがCGがいまいちエロくないです。汁描写が弱くてエロい音声も無いので臨場感は半減。立ちションは良かったけど。(爆 |
◆キャラ ( )内の数値は萌え度 |
お気に入りは皐月の寒いギャグ。相方(主人公)とのぶっ壊れ漫才ワロタ。 主人公もかっこいい。あの寒いギャグに対抗する脳天気なところが。(ぇ つか、人工知能内臓の愛車「ミルト」ってナイトライダーのパクリですか? アレッ!?なんか違う! 俺は、お姫さま萌えなんじゃ〜〜!!(謎 ついでに、ショタ属性の必須アイテムの二郎ちゃんも…。<違 ■湯浅皐月 (70%) 主人公といつも仲良く喧嘩する気が強い同級生。料理の腕は天下一品。 寒いギャグを連発して必殺の下目遣いで人を挑発するお転婆娘。 ■伏見ゆかり (65%) 主人公と皐月の親友で二人のクッション役。性格はおっとりしていて天然。 ぽっちゃり顔萌え。学年トップレベルの頭脳を持つが極度の味音痴。 ■リサ=ヴィクセン (60%) 抜群の曲線美で主人公を挑発する謎の金髪美女。クールな巨乳さん。 ■梶原夕菜 (60%) 郊外の住宅地で一人暮らしする家庭的な女性。おねいさん属性の人なら…。 ■立田七海 (65%) 飲み屋で働くおこちゃまロリロリ娘。明るく前向きで素直な性格。 小○生にしか見えません。ぺったんこにコットンぱんちゅ(´Д`;ハァハァ |
◆総評 |
戦闘が熱くて面白く、流石にリーフって感じで高レベルに仕上がってます。特に音楽が良かったです。あの聴き心地の良さはトップレベルかと。あと、脳天気な主人公とヒロイン達とのかけあい漫才は結構面白いんですが、某コンパイルみたいにめっちゃ寒いギャグで脳みそコネコネするのは勘弁して欲しいです。 残念な点はキャラ立ちと萌えのパワー不足ですね。キャラデザをもうちょっと可愛くしてくれたら、もっと萌え度がアップしたハズです。でも、一番の要因はボイスが無いこと。フルボイスが当然である最近のエロゲーに慣れてしまうと、よっぽど魅力的なキャラと強烈なテキストが無いと、音声無しは不利です。 結論としては超良作に限り無く近い良作。強力な萌えキャラがいれば、間違いなく超良作レベルでした。神話や燃え戦闘好きの方にお勧め。 (Javaを無効にしていると表示できません) +++update:2004/03/13+++ |
シナリオ | システム | CG | 音楽 | エロ | 萌え | 燃え |
---|---|---|---|---|---|---|
85 | 80 | 90 | 90 | 50 | 65 | 80 |