田舎を舞台にした学園純愛物語。キャラは個性的でよく立っています。ほんわかした雰囲気で和みますね。キャラの心情を緻密に描いているわりにテキストは読みやすく、まったりした日常もダレずに楽しめました。特にバカップル全開の「紅葉」との何気ない会話や表情は、心地良く萌えが混入されていて癒されます。些細な日常に大切な想い出を積み重ねていき、徐々に気持ちが通じ合っていく描写も綺麗に描かれていて好印象。このライターさんは本当にピュアな感情表現が上手いですね。
主人公はお約束の鈍感少年で最初からモテまくり。しかも、ヒロインが妹と幼馴染と後輩というハーレム設定。ただ、どのシナリオも終盤の展開に物足りなさは残ります。アッサリとエンディングが流れる感じ。もう少しメリハリをつけたイベントが欲しかったです。
紅葉シナリオでは圭吾にべったりで異常なぐらい仲良し。イチャイチャするのはいいけど、起伏が無いのがマイナスか。てか、一度も喧嘩したことないって有り得ないw。桜シナリオでは精細な内面描写によって、兄妹とういう鎖に縛られて苦悩する様子が巧みに描かれています。あのエンディングはハッピーエンドと言えるのでしょうか。何となくスッキリしませんね。
可憐シナリオでは謎が残ったまま終わってしまいます。ちと、読者に対して不親切かな。後日談等で補足説明を入れて欲しかった。差別や倫理上の問題でぼかしてあると思うのですが、スッキリしないのは気持ち悪いですね。桜と可憐のシナリオは面倒な説明を放り出したのではなく、敢えて考察の余地を残したのだと思いたいですが…。
画面全体にテキスト表示されるビジュアルノベル。選択肢で分岐するオーソドックスなシステムで動作は軽快。既読スキップ速度は高速だが判定が甘く終盤は殆ど機能しない。選択肢がテキストと同じ白色なので分かり難い。バックログがマウスを上方向に動かすと表示される為、何かと邪魔になって鬱陶しい。普通にホイールに割り当てて欲しかった。起動ディスクが必要なのも面倒くさい。
鑑賞モードによると差分抜きで立ち絵が46枚。イベントCGは45枚でその内エッチシーンは23枚。質は良好ですが枚数は物足りないです。背景は田舎の風景が落ち着きますね。全体的に淡い色彩で桜が満開の絵とか綺麗です。キャラデザは全ヒロインろり系で可愛いですね。特に照れた時の紅葉の表情は萌えすぎる。あと、ロリと言えば桜は別格。他の二人はロリと言うより貧乳。(笑) ジャージ姿とか萌え要素たっぷりッス。OPムービーは地味ですが落ち着いた味がありますね。
全19曲。ヴォーカル曲は無し。シンプルで落ち着いた静かに奏でる癒し系のピアノ曲が中心ですが、物語にマッチして好印象です。全体的にもの悲しさが漂う感じ。OPテーマの「さくら」は幻想的。ピアノの旋律がゆったりと包み込まれるように心地良いです。虫の鳴き声とか効果音はいいけど、ボイスが無いのは寂しいですね。
濃度は純愛系標準。イチャイチャするラブラブHが純粋で綺麗です。何気に起伏の無いバディ曲線をシンプルに描いていて可愛いです。やっぱ、限りなくまっ平らな貧乳プレイは美味しいですな。ふっくらした幼女体型が醸し出すオーラが背徳な快感を増幅させます。でも、ボイスが無いのは致命的。本来なら喘ぎ声やチュパ音で増大するエロスが激減しています。シチュ的にはお風呂とかお漏らしとかオーソドックスですが、体位や構図が工夫されていて新鮮な感じ。
全キャラ炉利とか卑怯な手を使われたら喜んで悶絶するしかないじゃん。(ぇ
◆桐山 桜(きりやま さくら) <75%>
圭吾の妹。お兄ちゃんに甘えまくりで精神的にも幼くわがまま。小学生と間違えるほどの幼児体型で、コアラのように抱きついてくる犬チック幼女。わんこプレイも大歓迎っす。突進GJ。(笑)
◆秋野紅葉(あきの もみじ) <80%>
圭吾の従姉妹で幼馴染。桜のお姉ちゃん。明るく元気な純情娘で惜しげもなく萌え光線放出。ゆでダコみたいに真っ赤になった顔が可愛い。
◆瀬良可憐(せら かれん) <75%>
桜の親友で優等生。意味深なシナリオを何とかして欲しいw。
起伏の無いシナリオを許容できて、ろりヒロイン達とまったり楽しく過ごすのが好きならお勧めです。私的には満足です。もう、バカップル全開の紅葉とのやり取りで脳みそ溶けそうです。こんな可愛い幼馴染いませんよw。それ故にボイス無しが惜しまれます。
(JavaScript有効時)