ブランド | F&C・FC01 | 評価 | 8 |
ジャンル | 恋愛ビジュアルノベル | 動作OS | Win98/2000/Me/XP |
発売日 | 2002/04/26 | 価格 | 8800円 |
HDD容量 | 700MB以上 | メディア | CD-ROM×2 |
原画 | ☆画野朗 | BGM | CD-DA/WMA |
シナリオ | トノイケダイスケ | 音声 | 無し |
モード | CG、音楽、Hシーン鑑賞 | プレイ時間 | 約25時間 |
備考 | 初回特典:落書き集、キャラクターブックマーク DL販売 『ギュッと!』 |
◆はじめに |
F&Cは真性の絵買いメーカーですが、最近ではシナリオも凝った良質の萌えゲーをリリースしています。パケ買い時はロ○なんか微塵も感じなかったのに…。 |
◆突撃結果 |
お漏らしパラダイス…キタ━━━(・∀・)━━━!! ビバ!ロ○萌え!!(爆 |
◆あらすじ |
少女を射抜いてしまう夢をいつも見る。あなたは誰?――少女は答えない。ゆらゆらと揺れながら消えていく。気がつけば夏。真っ白な光、蒸し暑い空気、セミの声。そんな初夏の昼下がり。「記憶喪失?」目覚めた瞬間、僕は全てを失っていた。あなたは誰? 消えゆく間際の優しく儚い微笑み。いつも側にいてくれる、愛しい愛しい、あなたは…。 |
◆シナリオ |
日本神話絡みの純愛物語。交通事故で記憶喪失になった主人公は毎晩悪夢を見る毎日が続きます。その夢の中に何度も出てくるミステリアスな少女と、不思議な夢の謎に迫るのがこの物語の核となります。又、その謎を解明するのに伝承や哲学的な話が絡んできて、結構考えさせられるストーリーに仕上がっています。 難解な世界観は「神語」や「CROSS CHANNEL」と若干類似しているかも。と言うと暗くてシリアスな話に思えますが、そこはF&Cですから強力な萌え燃料で中和して、バランスの取れた萌えシナリオへと見事に調理されています。音声無しのハンデを激萌えテキストで払拭する底無しのパワーは、流石としか言いようがないですね。 萌えゲーのお約束通り、主人公は優柔不断で最初からモテモテ状態。それに加えて自己中で鬱入ったヘタレ野郎だったりします。いつもネガティブな思考を持ち、嫌なことに目を背けて楽な方へと逃避する、主人公の弱さ等を描いた鬱描写にイライラしました。でも、曖昧な自分に気付き、心の中の迷いややるせなさとポジティブに向き合った時、自分が周りの友人達に支えられながら生きていることに気付く過程や、素直な想いを受け入れる純愛描写は綺麗です。 謎解きシナリオを難しく考えずに、萌え萌えな日常会話を素直に楽しむべきだと思います。ギスギスした修羅場もあるけど友人達がいいヤツばかりなので、青春友情物語みたいなところも多少あるかも。夢と現実の間を彷徨い続ける描写が混乱しやすい等、演出及び構成力に消化不良気味なところはあるものの、とにかく高レベルな萌えゲーとして楽しむなら及第点のシナリオかと。これで、感動系の泣きシーンがあれば、もっと良かったのに…。 |
◆システム |
画面全体にテキストが表示されるビジュアルノベル形式のADV。テキストは「縦書き」と「横書き」を選択可能です。縦書きで表示させると小説を読んでいるみたいで新鮮。通常の選択肢の他にテキスト上で重要なキーワードの色を変化させて選択出来るようになっています。それを選択すると、その用語説明が中心の会話に移行します。単純に用語辞典を表示するだけでなく、会話が変化するのが凝っていましたね。 BGMをWMAで再生する場合はCDレスでプレイ可能。既読スキップとマウスホイール対応のバックログ装備で、どちらも問題無し。立ち絵や背景の変化時にCGが見やすいように一瞬テキストが消えるのは親切ですね。ただ、手動での文字消去に2クリック必要なのは、めんどくさいなぁと思ったり…。 |
◆グラフィック |
鑑賞モードによるとパターン違いを除いて全103枚(立ち絵含む)。その内エッチCGは32枚。イベントCG、背景共にF&C特有の美麗で淡い色彩は健在。背景は夏の田舎の風景や建物がノスタルジックな雰囲気で綺麗に描かれていました。立ち絵は状況によってバストアップ表示になったりして遠近感を表現していました。表情も結構変化するので楽しいです。 キャラデザはとにかく萌え萌えです。微妙な線の処理や塗りも全く問題無し。目の色で不可思議な存在を区別する等、個性的なキャラの描き分けもしっかり出来ています。つか、ロ○ッ娘のデザイン上手すぎ!特に鈴蘭は最強。(笑) OPムービーは、妖しげなボカシが幻想的な雰囲気を醸し出していました。派手な演出に慣れているとちょっと地味かなって気もしましたが、これはこれでしっとりした主題歌ともマッチして逆に新鮮で良かったです。 |
◆サウンド |
全20曲。ボーカル曲が無いのは残念です。ピアノで奏でる物悲しく幻想的な曲が多く、神話を扱った伝奇物や妖艶なキャラともマッチして妖しげな雰囲気を醸し出しています。特にOP曲の「水月」は、しっとりして哀愁が漂うミステリアスな音色がイイ感じでした。BGMを以外の、鳥や虫の鳴き声等の効果音を使った演出もかなり効果的でした。ただ、シナリオ重視ならいいのですが、萌えゲーが基本のF&C作品で音声が無いのは寂しいですね。 |
◆Hシーン |
濃度は通常の純愛系よりは濃いかと。回数はメインキャラで2〜3回ありました。 とにかくロ○ッ子3キャラの独壇場。メインディッシュの姉妹どんぶりレズ風味と鈴蘭燃料投下突貫ミックスでお腹一杯。ビバ!ろ○っ子放尿フィーバー!! つか、鈴蘭の年齢は、多分ななちゃいか、はっちゃいだろ? 小○2年か3年つーことは、マジで「おれなつ2」と肩並べた? でも、ヘッドドレスつけてご奉仕してくれるメイドさんや、3時のおやつの貧乳すくみじゅ眼鏡っ娘半脱ぎデザートも美味しいね♪(爆) 音声が無い為、臨場感の低減は避けられないけど、終始イチャイチャした会話で盛り上げる萌え萌えなテキストは、純愛系にしては結構美味しいエロシーンに仕上がっています。汁や純潔の血の描写も良い感じでしたが、漏れなくついてくるお口直しのおしっこ茶漬けが、渇いた喉を潤してくれて最高でした。(ぇ |
◆キャラ ( )内の数値は萌え度 |
お気に入りはやっぱ雪さん。でも、ロ○っ子秘密兵器も美味しかった。 鈴蘭ぱーんち!は効きます。ノーガードでくらったら逝っちゃいますよ。 ■牧野那波 (75%) メインヒロイン。長い黒髪と真っ白な肌が印象的な盲目の美少女。 ミステリアスで謎が多い。体が弱く古風で丁寧な言葉遣いをする。 ■琴乃宮雪 (85%) 主人公専属のメイドさん。住み込みで働いていて家族同然の存在。 一途なメイドさん萌え〜♪ 枕を抱きしめたパジャマ姿にノックアウト。 ■宮代花梨 (80%) 主人公の幼なじみで強気な元気娘。時々見せる弱い部分が萌え♪ 勉強が苦手で弓道が得意な巫女さん。怒りっぽく手が早い。 ■新城和泉 (75%) おっとりした性格のドジな眼鏡っ娘。運動音痴だけど勉強と水泳は得意。 貧乳キャラの必須アイテム「名札付きすくみじゅ」の破壊力恐るべし! ■香坂アリス (80%) 近所の教会に住む双子の姉。大人びた言葉遣いをするロ○ッ子。 気が強いツインテール娘。小悪魔風味のとんがったリボンも萌え♪ ■香坂マリア (80%) 近所の教会に住む双子の妹。子供らしい純粋で優しい性格のロ○ッ子。 ショートヘアで無邪気なモジモジ娘。日焼けの跡がクッキリ…。(;´д`) ■大和鈴蘭 (70%) F&Cも遂に燃料投下しやがりましたか。超絶ロ○ッ子隠しキャラ見参! 洋服を捲り上げて「にょ〜ん」とか言われたら堪らん…。(=д=。;) |
◆総評 |
巷の評判通りの萌え重視な作品でした。萌え萌えなキャラ絵を筆頭に完成された良質なCGは相変わらず高いクオリティに仕上がっています。シナリオは少々難解ですが、キャラも良く立っていて会話も楽しかったので及第点。 しかし、特筆すべきは炉利指数。炉利に特化していない普通の純愛物でこの炉利濃度を達成出来るとは素晴らしいです。あの究極の隠しキャラは声さえあれば、おれなつ2の梨絵タンは無理でも真理菜タンぐらいになら対抗出来るかも。(笑 惜しい点は修羅場で緊迫感を出す演出と、ヒロイン達の心理描写が弱いこと。 取り敢えず、2次元で黄金水フェチの喉を潤す一本になるでしょう。(爆 (Javaを無効にしていると表示できません) +++update:2004/02/10+++ |
シナリオ | システム | CG | 音楽 | エロ | 萌え | ロリ |
---|---|---|---|---|---|---|
80 | 80 | 85 | 80 | 70 | 80 | 75 |