ブランド | Tactics | 評価 | 6 |
ジャンル | 恋愛ADV | 発売日 | 1999/05/28 |
動作OS | Win95/98 | 価格 | 8800円 |
HDD容量 | 65MB以上 | メディア | CD-ROM |
原画 | 娘太丸 | BGM | CD-DA |
シナリオ | 有島悠也、柏木るざりん | 音声 | 無し |
モード | CG、音楽鑑賞 | プレイ時間 | 約8時間 |
備考 | 廉価版による評価。発売日2000/09/14、価格3800円。 |
◆はじめに |
このゲームはKeyのメンバーが抜けた後のTacticsの最初の作品です。発売時期がバッティングしてあの「Kanon」と比較される運命に…。 |
◆突撃結果 |
悪い作品じゃないんだけどKanonのインパクトと比べたら地味。 |
◆あらすじ |
夏の訪れと共に賑わいを見せる、海沿いの小さな街。僅かに潮の香りが残る…そんな街で俺は、ひとりの少女と出会った。少女の名前は、すず。それは別に、特別でも何でも無い、ごくありふれた人と人との出会い。でもその小さな事件が、いつものように退屈な夏を、一生忘れることのできない、かけがえのない季節に変えてくれる……なんとなく、そんな気がしたんだ。 |
◆シナリオ |
主人公と同居することになった謎めいた少女「すず」との想い出を綴った夏物語。 前半と中盤は日常の小イベントや、海水浴や祭り等の夏の定番イベントを楽しむ、地味で小粒な物語になっています。何か淡々と日々が消化されていく感じですね。もっと大きなイベントを増やして欲しかったな。終盤の急展開はかなり強引ですが、ちょっぴり痛くて切ないけど、爽やで後味の良いエンディングは結構良かったです。日常会話もそこそこ楽しいです。 それにしても、全く疑問を持たずに強引にすずと同居するお約束な設定は、不思議少女の特権なんでしょうか。すずも違和感無く超速で適応しますが何か無邪気さで誤魔化してる気も…。普通はもうちょっとギクシャクしたり考えたりするでしょう。(苦笑 すずシナリオの終盤は、かなり幻想的で不思議なストーリーになっていますが、綺麗なエンディングで心地良かったです。多分、ちゃんとした理屈を追求するのはご法度なんでしょうね。奇跡とか不思議ちゃんはエロゲーの定番ですが、結構ウルウルさせられる場面もありました。 すずは、みんなの想い出の橋渡し的な役割なんでしょうね。彼女との触れ合いを通して過去のしがらみと対峙する勇気を貰うみたいな感じ。平凡で適当だった日常が無邪気な少女との出会いによって、日々の生活を前向きに考えられるようになったり…。 |
◆システム |
移動マップと選択肢によって進行するADV。でも、移動マップ上に行き先が一覧表示されるのではなく、次ボタンを押して行き先を変えていく方式なのでめんどくさい。つか、これって移動マップの意味無いじゃん。普通の選択肢方式の方が楽でしょう。 Ctrlキーによる高速強制スキップ装備。既読スキップとバックログが無いのは残念。起動する度にフルスクリーンモードが解除されるのは不便。CG、音楽鑑賞モードも一覧表示ではなく、順番に表示していくタイプなので使い難いです。 |
◆グラフィック |
イベントCGは鑑賞モードによると80枚。その内ミニCGが24枚。殆どが一枚絵です。背景はラフっぽい絵に絵の具で塗ったような感じだけどショボすぎ。あやふやな世界を演出する為なのか、絵本っぽい塗りですが粗すぎるのが気になりました。立ち絵は少ないですが顔ウインドウで表情を補完しています。この表情のパターンは結構多くて楽しいです。 キャラデザはかなり癖のある絵で萌えの減退に拍車がかかってます。ボサボサ頭だし、ぽっちゃりしすぎで可愛くないです。すずは何か変だし、七海はショタって感じだし、蛍はおばちゃんっぽい。つか、すずのキャミソールは違和感あるゾ。もっと低頭身でロリロリにして欲しいんだよ〜。何気に「みつき」が一番良かったな。時々表示されるデフォルメCGの中には結構いいのもあったけど。 |
◆サウンド |
全24曲。良い出来かと。ピアノやギター中心のほのぼのした曲や爽やかな癒し系の曲が多いです。特に終盤からエンディングにかけて、良質な音楽の威力を堪能出来て爽快です。無音で進行する場面も結構ありましたが…。ボーカル曲と音声が無いのは残念。多分、すずは声があった方が萌えたと思う。 〜お気に入りの曲〜 「しあわせになろうね」 EDテーマ。爽やかで切なく綺麗な音色がエンディングにピッタリ。 徳永英明の「輝きながら」にちょっと似てたり…。やっぱボーカルが欲しい。 「ゆびきりしようね」 とにかく爽やかでギターが気持ち良いメロディ。 「うたたね」 毎朝起きた時に流れる曲。ほのぼのして眠たくなる。癒されまふ。 |
◆Hシーン |
CG枚数は全部で14枚と少ないです。純愛系特有のアッサリした描写で濃度は薄いです。あのCGでエロさを出す自体が無理な話ですが、テキストもかなり淡白です。音声やチュパ音は無く、汁描写もヌルいです。 |
◆キャラ ( )内の数値は萌え度 |
お気に入りは「すず」。無邪気なすず萌え〜♪ 佐久間は本当にイイヤツだね。色気も何もない柴姉はオトコにしか見えないw。 ■すず (55%) 雨の日に主人公と出会い、同居することになる少女。だよだよ星人。(謎 無邪気で幼い子供のような言動と仕種。究極の味覚の持ち主。 格闘奥義「リアルヒップ」をも退ける天性のゲーマー。(笑 ■新条七海 (50%) 女子校に通う発育不良の貧乳少女。主人公とは腐れ縁。泳ぐのが得意。 ■月城 蛍 (40%) 3年ぶりに再会する中学時代のクラスメイト。必殺の天然ボケが炸裂。 ■神楽千夜 (45%) 憎まれ口をたたく予備校友達。眼鏡っ娘。だおだお星人だぉ。 ■岡田みつき (50%) 主人公の悪友である岡田の妹。萌えキャラ風味なのにえっちシーン無しw。 |
◆総評 |
平凡で地味。音楽は良いし日常会話はまずまずだけど、純愛系の話なのに萌えが弱いのが致命的。シナリオのインパクトが弱くて印象に残り難いのもマイナス。もっと驚愕する展開が欲しかった。でも、一番の問題は癖があってショボいCG。とにかくあの可愛くないキャラデザを何とかして欲しかった。終盤の爽やかさは結構ポイントが高かっただけに残念。 (Javaを無効にしていると表示できません) +++update:2004/06/20+++ |
シナリオ | システム | CG | 音楽 | エロ | 萌え |
---|---|---|---|---|---|
65 | 60 | 50 | 80 | 30 | 45 |