| ブランド | TYPE-MOON | 評価 | ８ |
| ジャンル | 長編伝奇ビジュアルノベル | 発売日 | 2000/12/29 |
| 動作OS | Win95/98/Me/2000 | 価格 | 2500円 |
| HDD容量 | 100MB以上 | メディア | CD-ROM |
| 原画 | 武内崇 | BGM | CD-DA |
| シナリオ | 奈須きのこ | 音声 | 無し |
| モード | ＣＧ鑑賞 | プレイ時間 | 約３７時間 |
| 備考 | 同人ソフト。Ver2.0に修正済 | ||
| ◆はじめに |
| 月姫はそこらの商業エロゲーを超える知名度を誇る同人エロゲーの最高峰です。長い間積んでいましたがやっと崩す気になりました。 |
| ◆突撃結果 |
| めっちゃ嵌ったけど疲れた。久しぶりに良質な長編小説で読み応えあったね。 |
| ◆あらすじ |
| 幼い頃の事故の後遺症で「モノの壊れやすい線」を見る能力を持った主人公「遠野志貴」は、八年間預けられていた親類の家を離れ、実家へ戻る事になった。古い洋館で、すでに他人のような妹、そして二人の使用人との新しい生活が始まる。時を同じくして多発する猟奇殺人事件。被害者は一様に全身の血液を抜かれていた。ある出来事をきっかけに、志貴は吸血鬼達の壮絶な戦いに巻き込まれていく事になる。 |
| ◆シナリオ |
| 周到に練りこまれた恐怖と緊迫感はまさにＡ級ホラー。妹、メイド、人外、吸血鬼…もう、美味しい血がてんこ盛りです。しかし、恐ろしい人外の者を相手にして、眼力だけで勝負を挑む主人公は根性あるね。多分、Ｍｒマ○ックの目力より強力だと思うよ。（ぇ はっきり言って冗長で読み難いテキストだし、かなり長い話だから読破するには忍耐と気合いが必要かも。最近主流の脳天気な会話主体のエロゲーと比べて堅苦しいのは確かです。あの説明文の多いテキストには苦痛を感じました。 それでも、根気良く我慢して苦痛を乗り越えると月姫の凄さが浮き彫りになるのです。そう、やめられない中毒性がそこにある。スリル満点で飽きさせない展開やどんでん返しが堪らなく面白い。キャラ立ちが良くて中だるみも無し。巧みな伏線から謎解きエンディングへの流れも絶妙。ただ、エンディング後の余韻や感動がちと弱いかな。これはシナリオ以外の弱さが原因。 ぶっちゃけ、ダレるか嵌るかどっちかでしょう。まさに諸刃の剣。（笑 |
| ◆システム |
| 画面全体にテキストが表示されるビジュアルノベル形式。攻略する順番はある程度決まっていて繰り返しプレイが基本です。該当ヒロインのシナリオを読破すると選択肢が増えて新しいシナリオを読めるようになったりします。誤字脱字が目立つのはマイナス。最近のエロゲーではデフォ装備の音楽鑑賞モードが無いのも残念。 便利なのが既読部分を瞬時に飛ばしてくれるシーンスキップ。この機能をフルに使っても長いのは変わらないですけど。いや、ちょっとでもテキストが変われば飛ばしてくれないので結構重複テキストを読まされた気がします。強制スキップもありますが行き過ぎると怖いので使わなかったです。まぁ、行き過ぎてもバックログで読み返せるけど。 |
| ◆グラフィック |
| イベントＣＧは差分を含んで１４８枚。同人エロゲーとは思えない枚数ですね。でも、主線も太いし処理も粗いです。色数の節約なのか？塗りもシンプルでエロゲー独自の光沢が感じられません。何かアニメみたいにアッサリした絵ですね。 背景は白黒の取り込み画像を加工したような感じで味気ないです。夜のシーンが多いのもあるけど全体的に暗い感じ。商業エロゲーに慣れているとかなりショボく感じます。何気に背景無しでテキストだけ垂れ流すシーンが多いのも気になるけど。 立ち絵のパターンは豊富で楽しいです。キャラの描き分けも出来ていてまずまずの出来。コテ線と赤面のダブル攻撃は強力に可愛いでつな。 ＯＰムービーは無いし、エンディングもスタッフロールだけで寂しいです。 |
| ◆サウンド |
| 全１０曲。曲数は一般的なエロゲーと比べても明らかに少なく物足りないです。勿論、ボーカル曲なんかありません。全体的にピアノ主体のしっとりした静かな曲が多くて地味。チャラチャラした派手な曲よりは月姫らしいと思うけど、同じような曲が多くて単調に聴こえました。何か聴いてて眠くなるんだよね。でも、エンディング曲でいきなりメタル系のギター曲が鳴り響くのは心臓に悪い。（汗 メリハリをつけて余韻や爽快感を残す工夫が欲しかった。戦闘シーンで、もっと迫力のある効果音とゾクゾクさせるＢＧＭが鳴ってたらかなり盛り上がったでしょうね。無音で進む場面が多かったのと音声が無いのも寂しい。まぁ、その分テキストを読むのに集中出来るけど。（苦笑 |
| ◆Ｈシーン |
| ＣＧは差分無しで６３枚。１キャラ１２枚ぐらい。枚数は多いですがクオリティはいまいち。身体の線が崩れてるショボい絵でナニも でも、イチャイチャするシチュは結構良かったなぁ。陵辱っぽいシーンもあるけどメイド服や和服着用Ｈが結構いいです。萌えエロも良いけど、じわじわ焦らしながら苛められるのが快感だったり。もう、Ｍに嵌りそう（死 |
| ◆キャラ （ ）内の数値は萌え度 |
| お気に入りはアルクェイド。あの笑顔が見れるなら血吸われても（・∀・）イイ！ ■アルクェイド (70%) 吸血鬼の姫。金髪で血が嫌い。ボケボケで天然。無邪気な笑顔萌え♪ ■シエル (70%) 丁寧な言葉遣いをするカレーパンが好きな先輩。眼鏡を外したら更に萌え♪ ■遠野秋葉 (70%) 主人公の妹で遠野家のお嬢様。いつも不機嫌でわがまま。ジト目が怖い♪ ■翡翠 (70%) 遠野家の使用人で双子の妹。人形のように無表情。照れた顔が萌え♪ ■琥珀 (70%) 遠野家の使用人で双子の姉。明るい性格。和服のメイドさん萌え♪ |
| ◆総評 |
| 伝奇ホラーノベルの良作。話が面白くて魔法にでもかかったように熱中して読んでしまいました。シナリオだけなら商業エロゲーと比べても全く見劣りしないトップクラスの完成度。でも、ＣＧと音楽は同人レベル。やっぱりビジュアルの演出が弱いのは痛い。一言で表現するなら「血がどぴゅ！！」。長編ホラー小説が好きな人にお勧めの一品。 （Javaを無効にしていると表示できません）  +++update：2004/07/21+++ |
| シナリオ | システム | ＣＧ | 音楽 | エロ | 萌え | ホラー |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ９０ | ６５ | ５０ | ５５ | ６０ | ７０ | ８０ |
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