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吸血殲鬼ヴェドゴニア
[評価]    9
[メーカー] Nitro+
[動作OS] WIN95/98/ME
[ジャンル] アドベンチャー
[発売日]  2001年01月26日
[媒体]    CD-ROM
[感想]
仮面ライダーのような吸血鬼が大活躍する、特撮バイオレンスムービー(?)です。
相変わらず完成度が高いです。度肝を抜く迫力ある戦闘シーンと各キャラ立てが絶妙
なコンビネーションで仕上がっています。シナリオも各キャラの心理描写が綿密に
描かれていて重厚なストーリーに仕上がっています。

システムも特に不満はありません。既読スキップも可能ですし、読み返し機能もあり
ます。
分岐する選択技も少ないので、OVAを見ているようにゲームが進行していきます。
戦闘シーンでは武器の選択等が可能ですが、はっきり言ってこの戦闘シーンも選択
させる必要性を感じないので、自動化しても良かったように思います。
まあ、2回目からはこの戦闘シーンもスキップ可能です。

グラフィックは特にモンスター(キメラヴァンプ)の絵が気に入っています。
OVAぽい絵はなかなかのもんです。人間キャラは今ひとつですが...
その他では、銃器、バイク類の絵もしぶい! この部分は前作(PHANTOM)同様に、
マニアを唸らせるCGは今回も健在です。このメーカーの独自色が色濃くでています。
背景の絵は、実写を取り込んで加工した物も使われているようですが、そんなに
違和感はありません。特筆すべきはオープニングムービーで、一見の価値ありです。
Hシーンは、人間とはそんなにバラエティに豊かではないですが、モンスターとの
シーンはドロドロした仕上がりになっています。

サウンドはPCMで暗めの曲が多いですが、違和感なくシーンにマッチしていました。
特に、主題歌の「WHITE NIGHT」と「MOONTEARS」は全13章構成の各章のオープニ
ングとエンディングで毎回流れるのですが、どちらも良い出来です。
音声が無かったのはちょっと残念です。

お気に入りキャラは、「モーラ」かな。

総評としては、前作「PHANTOM」に勝るとも劣らない超良作です。今回もやってくれ
ました。
18禁ゲームでは、萌えゲーは溢れていますが、こういうジャンルのゲームが少ない
だけに希少な作品です。

+++update:2001/08/18+++


星空☆ぷらねっと
[評価]    8
[メーカー] D.O.
[動作OS] WIN98/ME/2000
[ジャンル] アドベンチャー
[発売日]  2000年12月08日
[媒体]    DVD-ROM
[感想]
最近ありがちな単純な萌えゲーでは無く、シナリオも良く練りこまれています。
完全にシナリオ重視のゲームと言えるでしょう。各キャラも個性的で良く
立っています。

システムは特に不満はありません。スキップは既読判定有りで、選択技を選択した
後も自動でスキップしてくれるので快適ですが、スキップはもうちょっと早くして
欲しかった。
又、読み返し機能も有りますが、できれば過去の文章に戻っていく操作をマウスのみ
で可能にして欲しかったですね。別に問題は無いですけど。

グラフィックも問題ないレベルでしょう。キャラの絵は結構癖のある絵なので好みが
分かれるかもしれません。枚数もちょうどよかったように思います。
HシーンのCGも豊富で、純愛物として良い仕上がりになっていると思います。

サウンドはWAVEです。ゲーム中の曲はなかなか良かったと思います。
ボーカル曲は、オープニングとエンディングのみに使われています。
オープニングの「ROOTS」はインパクトは弱いけど良い曲です。
ゲーム中で使われる「ROOTS(オルゴール)」も雰囲気が出て良かった。
エンディングの曲はあまり印象に残らなかったなあ...
音声が無かったのも残念です。(DVD版は追加して欲しかった)

という訳でなぜか今回は気分的にキャラ別感想でも書いちゃいます。

-瞳-
  メインヒロインで一番の萌えキャラで、天然ぼけの幼馴染です。
  表情はバラエティ豊かに、ころころ変わるので会話も楽しいです。

-蘭子-
  クールで気の強いスポ根少女です。ひたむきに我慢して走り続ける彼女だが、
  主人公とは以外な繋がりがあったのです。ちょっと痛かったです。

-佳多奈-
  メインヒロイン並の萌えキャラです。ある理由から自閉症になっている少女。
  特定科目に優秀な能力を発揮する。シナリオがかなり書き込まれているので、
  終盤の展開にも矛盾や唐突な感じがせず納得いく内容でした。
  内容は、このゲームで随一のできだと思います。このシナリオ泣けます。

-恭子-
  ちょっとおとぼけた剣道少女の先輩です。優しく世話好きの彼女は、主人公の
  味方になってくれるのです。キャラの絵がちょっとかわゆくなかったような...
  まあ、いったってシンプルなシナリオでした。

-サーシャ-
  欧州の国からある秘密を隠して現れた留学生。何故かいつも護衛が付いている。
  ん〜キャラをシナリオがいかしきれなかったか。もう少しひねりが欲しかった。

-ゆかり-
  学内のカフェでバイトしている少女。主人公との漫才みたいなやりとりが楽しい。
  瞳、佳多奈に次ぐ萌えキャラで、わりと良かった。

お気に入りキャラは、やはり萌えキャラの「佳多奈」になるかな。
萌え度で言えば「瞳」も強いけど、やっぱり泣けるシナリオは強力です。

総評としては、キャラによってシナリオのできが、かなり左右されているのが惜しい
です。
シナリオのできが良いだけに、演出にもう少し凝ったインパクトが欲しかったです。
でも、このゲームのテーマでもある「夢」が綺麗に表現されていて、夢を捨てずに
希望をもってがんばろうと、勇気を与えてくれる作品です。
さすがに、同じメーカーからリリースされた「加奈」と比べると見劣りしますが、
このような学園物ではクオリティも高く、なかなかのできだと思います。

+++update:2001/08/27+++


とらいあんぐるハート3 〜Sweet Songs Forever〜
[評価]    10
[メーカー] JANIS(ivory)
[DL販売] ギュッと!
[動作OS] WIN95/98/ME/2000
[ジャンル] アドベンチャー
[発売日]  2000年12月08日
[媒体]    CD-ROM
[感想]
このゲーム、実は去年の発売日に購入してたんですが、何故か時間が無くて…。(^_^;
おきらくゲーム道における不覚でした。何でこんな凄いゲームを積んでたんだろう…
これほど欠点が無く完成されたゲームをPLAYしたのは、本当に久しぶりです。
とらは2以来の衝撃を受けました。シリーズ完結編にふさわしい仕上がりです。
もちろん、MY GAME BEST入りは確実です。

◆シナリオ
とらは2のような萌え重視では無く、シナリオ重視です。これが成功しています。
とにかく、シナリオのできが半端じゃなく良く練りこまれています。
又、個性的なキャラがシナリオを後押ししています。泣かせるシナリオは強いですね。
エンディングでの爽快感は伊達じゃなく、ゲームに費やした時間を癒してくれます。

◆システム
システムは全く不満の無い親切設計です。スキップは既読判定有りで結構速いし、
選択技を選択した後も自動でスキップしてくれるので快適です。読み返し機能も完備
です。
マップ上での各キャラの顔表示や、選択技のオートセーブも、めちゃ便利でした。
無駄に時間を費やさずに、プレイヤーの疲労を極力軽減させるように設計されています。
でも、追加された時間制限システムは面白かったけど、特に必要なかったように思い
ます。

◆グラフィック
グラフィックは高レベルです。以前のとらはシリーズと比べると見違えるほど綺麗です。
キャラの絵はどの女の子もかわいく描かれています。枚数はイベントと立ち絵を合わ
せると標準的かと思います。ただ、オープニングムービーの画質はなんとかして欲し
かった。

◆サウンド
サウンドはPCMです。どの曲も、なかなか良いできだと思います。
ボーカル曲は、OPとEDに使用されていて、I'veがプロデュースしています。
オープニングの「涙の誓い」は良い曲ですね。(ムービーさえ綺麗なら・・・)
エンディングは2曲あって攻略キャラによって変わるんですが、「SeeYou〜」が特に
気に入っています。エンディングにベストマッチです。流れると知らないうちに涙が
でています。
ゲーム中で、効果的に使われるオルゴール系の「遠い約束」もお気に入りです。
CVもめちゃ上手です。もう、しゃべりまくります。フルインストール時1.4Gも納得
です。

◆Hシーン
とらは2よりは濃厚になっていて、かつ綺麗に表現されているように思います。
ラブラブな感じがでていて良いですね。CGの枚数はもう少し欲しかった感じがします。

◆キャラ紹介

-美由希-
  主人公の妹で、武術の達人の主人公にいつも特訓されている。主人公がクールな
  だけに、美由希のボケキャラがいい味だしていました。奥義の演出にはびっくり
  しました。

-フィアッセ-
  店でバイトをしながらシンガーを目指す幼馴染で主人公の姉的存在で、萌えキャラ
  です。このシナリオで、クールな主人公が本領発揮して活躍しています。

-晶-
  空手娘。レンとの漫才のような喧嘩は笑えます。シナリオは純粋なスポ根ストー
  リー。空手漫画を連想させるめちゃな展開は笑えます。でも、ちょっと奥義だし
  すぎやて。

-レン-
  中国拳法少女。イントネーションのずれた関西弁は萌え度パワーアップ。
  レンちゃんはかわゆいです。萌え重視派は必見の萌えキャラです。

-那美-
  近所の神社で働く巫女さん。このゲームNO.1の萌えキャラ。前作の「仁村知佳」派
  なら無条件にメラ萌え必死。キャラでは確実メイン。シナリオもかなり良かった。
  犬チック那美に、ベギラマ萌え〜♪

-忍-
  主人公のクラスメイト。シナリオでは確実メインです。このシナリオをPLAY
  しないと、ゲームの価値が半減します。エンディングの爽快度、演出等の点では
  NO.1です。
  このシナリオによってゲームの評価が跳ね上がりました。萌え度もトップクラス。

ノエル-
  エヴァの綾波レイのように、クールな雰囲気の女の子。しかし真相は・・・

-なのは-
  ロリ派必須キャラ。とらは2の美緒のような破壊力を誇る萌えキャラです。
  リリカルなのは〜。なのちゃんは無敵なの。

お気に入りキャラは、やはり萌えキャラの「那美」ですね。あの声は反則ですよ。

◆総評
とらは2のレビューで、”とらはを超えるのは、とらはしか無いのか!”と言いました
が、実際超えました! 萌えの殿堂、とらは2を超えたのです! 
確かに萌え力と日常会話の楽しさでは、とらは2を超えるのは不可能ですが、強力な
シナリオと演出力がそれを十分補っています。
これは、単純にとらは2の萌えゲー的要素を追随するのでは無く、ゲームとしての新鮮
さを追求した勝利と言えます。

フルコンプして、テーマである「守りたいもの、ありますか」の意味が良く分かりま
した。
しかし、何でゲームをして涙がでるんだろう・・・ それが超良作の証なんだろうか。
このゲーム、おきらくゲーム人「あどる」の心に深く刻み込まれました。
すばらしい感動をありがとう。 さようなら、「とらは」。 そして永遠に・・・

+++update:2001/09/27+++

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