記憶を無くした主人公と不思議な力を持つ少女の純愛物語。クリアするたびに選択肢が増えて徐々に謎が解明されていく内容で、ちょっとシリアスなホラー要素もあるかな。leafの「痕」みたいな感じのシナリオでそれなりに楽しめた。ただ、エロゲーのお約束どおり、主人公はヒロインと出会った当初からモテてるし、全体的に練り込み不足で単調なストーリーだったな。
もっと魔法少女が活躍するのかと思ったら、いまいちパッとしなかったし。戦闘シーンも緊迫感が弱くてシラケ気味。まぁ、ボリュームが少ないので、微妙な謎を残しながらサクサク進むのが救いかな。一応、謎は最後に解き明かされるけど捻りが足りない感じ。
画面全体にテキスト表示されるビジュアルノベルだが、シンプルすぎてかなり不親切なシステム。まず、セーブデータは同じ場所に強制的に保存される。この一箇所しか使えない仕様がかなり不便。しかも、エンディングを見ると毎回セーブデータがクリアされて最初からプレイしないといけない。既読情報は残っているが途中セーブを排除する痛いループものみたいな感じ。
まぁ、基本的にボリュームが少ないし既読スキップが高速だから、たいして時間はかからないんだけどね。それでも強制スキップがないのに既読判定が甘くて、結構同じテキストを読まされた気がする。何気にバックログ機能がないのも非常に不便。スキップできないところでクリック連打してたら、未読も読み飛ばしてしまったヨ。逆戻りできないのは痛いw。つか、エンディングで流れるスタッフロールをスキップできない仕様は忍耐が必要。
鑑賞モードでは61枚。その内、エロCGが25枚。殆どが一枚絵。背景は取り込み画像かな。モノクロ風に編集してあるところは結構味があるかも。OPムービーの紙芝居っぽい演出は古風な味わい深さがあるね。でも、今時のアニメ調に慣れていると若干ショボさを感じるかも。キャラデザ的には、もう少し幼くても全然OKなんだけど、流石にツルペタは無理だったかなw。まぁ、初期の野々原ロリ絵が好きならそれなりに美味しいかも。
全16曲。その内、ヴォーカル入りが2曲。全体的に作品とマッチして悪くはないと思うよ。同じような日常シーンの曲が多いけど、メリハリは効いてたし。
──ヴォーカル曲──
「陽光(ひかり)を抱きしめて」 歌:KIRIKO
OPテーマ。単調なミディアムテンポでインパクトは弱いけど聴きやすい。澄んだ声質もいい。
「あなたが降る街」 歌:KIRIKO
EDテーマ。スローテンポで感傷に浸るのにはいい感じ。
シンプルで濃度は薄いし尺も短い。ボイス無しが致命的だがロリ絵はいい感じ。ただ、ヒロインは簡単にオマタを開くし、展開が単調で純愛の過程が薄く萌えエロを描ききれていない。昔よくあった唐突にHシーン突入タイプ。バッドエンドで 陵辱・輪姦シーンがあるけど差分が少なくて物足りない。一枚絵はいいだけに残念。つか、アスリエルのエロCGが一枚だけとか血迷いすぎ。
ヒロインはそれなりに萌えキャラなような気もするけど、サブキャラがインパクト弱いね。
特にムービーを見て渋さに期待していたハンス隊長とか弱すぎて拍子抜け。
巫女服?の双子姉妹こと凛夏と春那にもっと活躍して欲しかった。
◆高嶺 燕(たかみね つばめ) <65%>
奇病に陥った優しい引き篭もりタイプ。病弱少女萌え。
◆ヒース・クンラート <65%>
感情を表さない謎の転入生。ピチピチの戦闘服がかっちょええ。
◆霞 未殊(かすみみこと) <70%>
ツインテールの元気なロリっ娘。四次元ポケット装備。(笑)
あの、無邪気なロリータフェイスで「おにいちゃん」とか呼ばれた日にゃ(ry
◆アスリエル・ヤーン <65%>
幼く見えるが不思議な言動をす謎の少女。
絵買いと考えれば、まぁまぁかな。なんだか消化不良気味だけど、小腹が空いた時に丁度イイ感じのボリューム。シナリオは置いといて、絵は好みだったから昔懐かしい佳作ってことでOK。
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