ブランド | PLAYM | 評価 | 8 |
ジャンル | サイコ系ADV | 発売日 | 2004/04/23 |
動作OS | Win98/2000/Me/XP | 価格 | 8800円 |
HDD容量 | 最小10MB、推薦800MB以上 | メディア | DVD-ROM |
原画 | 水無月徹 | BGM | PCM |
シナリオ | 高橋龍也 | 音声 | 無し |
モード | CG、音楽鑑賞 | プレイ時間 | 約12時間 |
◆はじめに |
To Heartや痕で有名な水無月徹&高橋龍也の名コンビが復活するってことで突撃しました。店頭であの眼鏡っ娘のパッケージを見て拒絶反応が出かけましたが…。(笑 【攻略はこちら】 |
◆突撃結果 |
まずまず良かったですが、満腹にはならなかったです。結局、あの眼鏡っ娘は萌えの欠片もなかったね。(苦笑 |
◆あらすじ |
ある朝、登校中の松浦亮は、空中に浮く奇妙な物体と遭遇する。亮にとって、それが最初のエゴとの遭遇になった。人のエゴの具現化。心と心を結び、時には他人を操作することもできる不条理な力。エゴと呼ばれる万能な支配力を手に入れた少年少女たちは、やがて、力そのものに翻弄されていく……。 |
◆シナリオ |
直接他人の心に干渉する不思議な能力を得た少年少女達のバトルロイヤル。言葉とは違った新たなコミュニケーション能力であるエゴパワーに依存した彼らは、やがて精神バランスを狂わせ、過酷な運命の渦に巻き込まれていきます。結末は数パターンありますが基本的に一本道のシリアスな内容です。 人間の中に潜むエゴをテーマにした特殊な世界観と、少年少女達の揺れ動く心情はそんなに綿密に描かれていたようには思えないですが、テキストの上手さで補っている感じはします。無駄無く簡潔に書かれているわりに飽きがこず抜群に読みやすいですね。主人公以外の視点で物語が進むのも新鮮でした。と言うか、クールな亮より修二の方が主人公って感じがするけど。 ただ、終盤でどんでん返しがあるのかと思ったら、すんなり終ってしまったのは残念。邦博とかともっと熱い漢の戦いを予想していたのでちと肩透かし。もうちょっと盛り上げて欲しかったな。それと、謎を残して終るのは消化不良。貼った伏線はきっちり回収して欲しかった。エンディングもいまいちインパクトが弱いね。お約束かもしれませんが、爽快なハッピーエンド、もしくは感動が欲しかったです。 まぁ、ダラダラと長いゲームよりは、シンプルで無駄が無い今作の方が、時間の無いエロゲーマーとしては嬉しかったりしますが…。 |
◆システム |
選択肢によって物語が変化するオーソドックスなADV。そんなに長いストーリーじゃないのですが、選択肢が多く、難易度も高いのでエンディングに到達するのが一苦労です。もう、どれだけ無駄な時間を費やしたことか…。キャラ達のエゴより、この嫌らしいシステムこそ不条理じゃねぇか!と小一時間…。つか、もっと簡単に遊ばせて欲しかったYO。(滝汗) 既読スキップはCGが変わると極端に遅くなるのでストレスが溜まります。スキップ時にCGを表示させない等して高速で動かす設定が欲しかったです。選択肢で解除されるのも残念。マウスホイール対応バックログ装備。セットアップ時にムービーをインストールしておくとCDレスでプレイ可能。スペースキーでメッセージウインドウを消去可能。 |
◆グラフィック |
イベントCGは鑑賞モードによるとパターン違いを除いて61枚。質は特に問題無かったのですが、枚数が少ないのは残念です。今の2倍ぐらいの枚数に増やしてボリュームアップさせていたら、もっとバトルも盛り上がって印象が変わったかもしれません。いくらテキストが上手いといってもやっぱりビジュアルの威力は大きいですから。背景は職人集団「草薙」に外注しただけあって流石に綺麗です。 立ち絵のパターンは少ないですが、他に顔CGが表示されてスムーズに会話が進むのは良かったです。表情の変化はこのアップの顔CGでよく分かるので良好です。ちょい役のサブキャラにも、ちゃんと立ち絵が用意されているのは嬉しかったな。キャラデザは最近の美少女ゲームとは違ってシンプル。ぷにぷにしたデザインとか、倫のおでこの広さ等、個性のある絵は結構気に入ってます。キャラの描き分けもバッチリです。 戦闘シーンでのアニメやエフェクトを使った細かい演出は盛り上がります。OPムービーはノリノリでかっこいい。何かミステリアスって感じで渋いですね。トゥルーエンドで流れるムービーは気合いが入ってますね。スタッフロールと並行させてミラーを多重スクロールさせていたのには、ちと驚きました。微妙なボカシも味があったし。 |
◆サウンド |
全23曲。ボーカル曲が無かったのは残念です。結構、アレンジした曲が多いですが、独自の世界観と上手くマッチしているのは良いですね。全体的にかっこいいノリノリの曲の聴き心地がイイです。落ち着いたジャズ系の曲もいい味出してました。雨の音や戦闘シーンで使われる効果音も臨場感があって良かったです。 お気に入り曲 「Realization」…OPテーマ。スピード感があってかっこいい曲。ロックぽいかも。 「The Essence of Love」…ミディアムテンポでしっとり聴けて味がある渋い曲。 |
◆Hシーン |
CGは18枚で、1キャラ4枚ぐらい。パターン違いが無く、全て一枚絵だったのは残念。テキスト、CG共に濃度は薄いです。蛍とのラブラブなえっちはなかなか良かったですが、他のキャラはめっちゃアッサリしてました。どこかミステリアスな色彩がシンプルで綺麗ですが、汁描写、チュパ音、エロボイスの3点セットが無かったのは残念。 何で修二の妹とのえっちシーンが無いのか激しく疑問。<マテ ロリなら迷わず倫。ボーイズ系が好きなら春秋の無垢な(以下検閲削除 |
◆キャラ ( )内の数値は萌え度 |
お気に入りは蛍。ぷに度が倫といい勝負の娘だし。(ぇ 何気にサブキャラは多いですな。でも、三沢由紀恵とか、寺田千佳とか、修二の妹の志乃とか美味しそうなサブキャラを、もっと有効に使って欲しかったね。 ■芝浦八重 (40%) 近寄りがたい雰囲気を持ち、クラスでも特別な存在の眼鏡っ娘。 ■芦田蛍 (65%) 亮との関係に悩んでいる優等生。明るい性格は萌えるね。 ■稲葉倫 (60%) 亮の幼い頃からの知り合いで妹のような存在。はい、炉利です。 ■宮路沙耶 (40%) 人を寄せ付けない「なにか」を秘めている無表情で無愛想な少女。 |
◆総評 |
シリアスなシナリオ重視の作品。特にドラマチックな演出が良かった。ただ、難易度が高くて攻略するのにストレスが溜まる仕様だったのは辛かった。謎解きゲームじゃないんだから、もっとストーリーをじっくり楽しみたかったな。それに、萌えなんかに期待しても痛い目に遭うかも。 でも、高橋氏のテキストは絶妙な読みやすさだね。異質な世界観は結構好きなんだけど、エンディングでの爽快感や余韻が弱く、もう一捻り欲しかったな。伏線の放置等、荒削りで不条理な点は多々あるけど、サイコ系の雫やMOONと比べても十分面白かったと思う。 (Javaを無効にしていると表示できません) +++update:2004/04/26+++ |
シナリオ | システム | CG | 音楽 | エロ | 萌え | 演出 |
---|---|---|---|---|---|---|
80 | 70 | 75 | 80 | 40 | 50 | 85 |